○月×日
幸村君の隣の席になってしまった。
女子の視線が痛い。後、胃も痛い。
そろそろ寿命なのだろうか。
幸村君曰く「君と俺が隣り合うのは運命なんだろうね」らしい。
そんな運命私はいらない。



○月×日
授業中、居眠りをしていたらおでこに激痛がはしった。
半泣きになっておきてみれば、幸村君がニコニコしながら頬杖をついていて、一言。
「起きたかい?」
起こしたのはあなたでしょう。あとデコピンは手加減をしてください、お願いします。



○月×日
幸村君は弱いものいじめだ。
デコピンor回し蹴りorアッパーを私にくらわしてくる。
私は本当に女なのか。神様、教えてください。




○月×日
女子達によびだされる。ヒーローのようにあらわれた幸村君に助けられる。
花子 は 魔王 に 助けられた !
なんてふざけてみたが実はちょっといいやつだと知った。ちょっとだけだけど。
でもやっぱりデコピンは最強に痛い、私のこと嫌いすぎだろ。



○月×日
歩いていたら電柱にぶつかった。
幸村君は後ろにいたらしく、大爆笑をされた。ある日の下校のことである。




○月×日
幸村君のデコピンが半端ない件について。



○月×日
彼はデコピンの魔王様である。



○月×日
クラスメイトの男の子にノートをかしてもらったのを見て、
幸村君が「俺がかしたのに」と何故か怒っていた。
何で怒っているのかたずねたけど、全力でデコピンされた。痛い。



○月×日
幸村君がまだ怒っている。すねているのか、珍しい。



○月×日
幸村君の機嫌が1週間たっても悪いので、仕方なく光る泥団子をあげた。
勿論3秒で地面にすてられた。
最高傑作だったのに、こんな仕打ちは酷い。でも幸村君の機嫌はなおったらしい。
いったいなんだったんだろう?



○月×日
幸村君が珍しく授業中寝ていた。本当に珍しい。
ので、油性のマッキーで顔に落書きをしてあげた。
勿論授業が終わってから私がこってりしぼられたのは言うまでもない。



○月×日
幸村君曰く、「彼女がほしい」だそうだ。
私に嘆かれても。光る泥団子をあげたらやっぱ捨てられた。



○月×日
幸村君に「彼氏つくらないの?」ときかれる。
いらないといったら何故かほっぺをつねられた。
ひきちぎられるかと思った。




○月×日
幸村君がバスケの最中、倒れた。
心配だったので保健室へつれていってあげる。
何だか元気がないようだ。どうした、幸村君。




○月×日
幸村君に好きだといわれる。
初めてあったときからずっと好きだったらしい。
私は何も言えず逃げてしまった。




○月×日
友達の丸井君に相談。しているはずなのに彼はずっとポテチをたべている。
私の話しを真剣に聞いてくれていたのだろうか。





○月×日
幸村君と目もあわせられない。



○月×日
しばらく幸村君と喋らない日々が続く。もうこれで縁も切れたのかな…なんて思っていたら、返事をきかせてほしいと一言。私はまた逃げてしまった。けど、もう逃げない。







魔王と私日記







○月×日
幸村君に好きだ、といった。彼は目を丸めて笑っていった。
「遅すぎる」と。普段の幸村君とは思えない優しいデコピンに感動していると、
倍以上の力でほっぺたをひきちぎられそうになった。
「にやにやしててきもちわるい」だそうだ。彼女にそれはないんじゃないかな、幸村君。




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