「あー、何でもてないんだろ。私。」
「そんなこというとるからもてんねんろ。」
「モテ男さんからの痛撃の一言!
――…田中花子のHP残り20ぐらいしか残ってないよー」
もてたいとは思わないけど、
実年齢=彼氏いない歴ってなんだかあせる。
本音は
「そういえば、白石も実年齢=彼女いない歴だっけ?」
「せやけど。…それがどないしたん?」
「いや、ふーん。
なんか…白石いそうな感じだし、へんなのー」
そういいながら私はポイポイと洗濯機からみんなの洗い物を取り出す。
「だっていらへんもん、彼女なんて」
「でも内心作りたいでしょ?」
「せやから、いらへん言うとるやん」
???
何で彼女いらないんだろ、白石。
変なのー、白石。
白石のくせに変なのー。
「あ、お前俺のことカスやとおもっとるやろ。」
「ばれたなら仕方ない。
――白石、覚悟ぉぉおお!」
「――っふ、まだまだあ!」
そういって、一騎打ちの攻防戦。
…って、アホかあっぁああ!
何してんだ私!
「……って、こんなことしてる場合じゃなかった。
洗濯洗濯ーっと…」
そういいながら洗濯物をとりこんでいると――。
「うわぁ!きたなっ!
誰、ひまわりの種なんかポケットにいれてる馬鹿ちんは!」
「あ、それ財前やで。
あいつ最近物拾っては集めてるらしいからなあ。」
「ちょ…きたなっ、捨てよう。」
財前がどんなに怒ってきても、
私は悪くない。
ひまわりの種なんか集めるか、普通…!
「っていうか話し戻るけどさ」
「んー?」
「何で私こんなに美人なのにもてないんだろうね」
「美人どこ?どこにおる?」
「え、白石さんどこ見てるんですか?」
遠く彼方を見つめる白石の肩をぽんぽん叩いて自分を指差してみる。
「……………。」
「……………。」
「…………うん、美人やで。花子。」
「………うん、ごめん。
ごめん、冗談だから…この空気、やめようよ」
嫌だな、こういうしけた空気。
自分がつくっちゃったんだけどさ――…!
「――まあ、花子は美人やで」
「ん?白石なんか言ったー?」
「瀬戸内海で溺れろ。」
「むっきー!やっぱ白石嫌い!」
本音は言わない。
言ってあげない。
だって――あいつに美人いうたら、
ほんまに調子こくしな。
まあ…正直いえば、花子は美人すぎるから逆にみんな近づかんのやけど。
「(それも都合がええわ。)」
「(私一生独身なのかなあ。やだなあ。)」
―――――
★あとがき
メガイテェヨ。
本当に目が痛いです、しぱしぱします。
…今回はもう寝ます、
明日また更新できたらします><