おパンツ!2
(※前回の「おパンツ!」の続編です)
「……ねぇ、財前。心の傷ほじくりかえすようで悪いんだけどさ、あの時のあん○んまんのパンツってさ……やっぱお気に入りの勝負下着なの?」
「………そうやけど、悪いですか」
そういってそっぽむく財前。超可愛いィイイイィイ!って何いってるんだ私。堪えろ、堪えるんだ私。
「ちなみに今日のパンツは何?」
「…また懲りずにしょーもない話ししはりますね」
「しょーもなくない!地球滅亡かかってるよ!」
「絶対かかってへんわ。俺のパンツどんだけ地球の重荷背負っとんねん、そんな地球絶対住みたないわ」
「…っふ。私にとってはそれくらい重要なことなのだよ。えいっ!」
油断している財前の隙をねらって(前回の白石と同じだ)、短パンをずりさげた。と同時に部室の扉が開く音も聞こえた。
ガチャッ。
「な…何しはんねん、変態!」
そういった財前が前回のように顔を真っ赤にして短パンを慌てて戻すが時すでに遅し。部室の扉のところには、スタメン全員が時が止まったように呆然として突っ立っていた。
「………財、前…」
「な…なんやねん。何か文句でもありますか」
「………この間のトランクスの色違いって…」
前回は赤いあん○んまん柄だったが、今回は青いあん○んまん柄だ。ってか何枚持ってんだ。信者かよ、本当…。
「え……財前、え?おま……え?」
「な…何や、謙也さん。あん○んまんはいとったら悪いですか」
そういって、財前がむすっとした顔になる。と同時に、謙也が糸が切れたかのように「ぶぁっはっはっは!」と笑い出した。それを聞いて、我慢していた他のメンツも笑い出す。
「う…嘘やろ財前!おま…ぶぁっはっはっは!」
「う、うっさい!謙也さんなんか道頓堀のタヌキのパンツ柄はいてたくせに!」
「ってお前何ちゅーこと暴露しとんねん。言ってええことと悪いことがあるやろ!」
「まあまあ、喧嘩しちゃいけんばいね」
「うっさいわ千歳ぇー!お前なんかこの間パンツはき忘れてたやろ、このノーパン野郎!」
「な…!!」
「ぶほっ!マジか…千歳、それマジか!おま…超うける、ぶぷぷ」
「……白石はこの間お尻蚊にくわれて超かゆいって言ってたけんね」
「えちょ…!イケメンの俺の株価下がるようなこと言うな!」
嵐が嵐をよぶようにどんどんいろんなことが暴露されていく。……元凶は私が財前の短パンずりさげたことだけどさ…。何だろう。何か財前が勝ち誇ったように余裕の笑みをうかべているのは何でだろう。
「そういえば、ユウ君は私の顔かかれたパンツはいてたわよね〜」
「こ…小春ゥ!それはみんなに秘密の話しやろ、コラッ!」
まあユウジが小春の顔かかれたパンツはいてても違和感なさすぎるんだけど。
「ってか、財前。お前ってきもいな」
「何やユウジさん。急に話しふってきた思ったら、きもいはないやろ」
「でもあん○んまんって…普段俺お前に『きもい』とか『変態』だの言われるけど今後お前にそういうの言われたない思った」
「………」
「よし、決めた。今後きもいとか変態とか言うたら財前のトランクスがあん○んまん柄っちゅーことをみんなに暴露「分かりました。分かりましたからこれ以上言わんといてください」……っふ、初めて財前に口で勝った」
ふふんと唇をつりあげて笑うユウジはその隣の小春ときゃっきゃと嬉しそうにしている。
…その光景を見て、あぁ…なんか財前に悪いことしたなぁ…とかちょっと思ったけど後悔はしていない。
「……先輩のせいや、こうなったのも」
「人聞きの悪い。自己管理のなってない財前が悪い」
「そんなん言われても…はぁ……」
「まさかパンツ1枚ですべてが狂うとは、みたいな感じ?」
「……凄い花子さんに殺意芽生えるんはなんでやろ」
財前の目に本気で殺意がうかんでいたことは私の気のせいだと思おう。と思った、とある日の出来事であった。
―――――
★あとがき
やっぱりリク消化できませんでした。2回目にわたるにも関わらず、不完全燃焼ですみません…。
なんかもうわけのわからない展開になり、落ちになりました。何か…本当にわけわからない文章になってすみません。
またリクしてくだされば、こたえようと頑張ります。本当にリクエストしていただきありがとうございました!