おパンツ!
「私の今日のパンツの柄、水色と白のストライプなんだよね」
「花子さんどーでもええこと言うてないでさっさと洗濯物ほしたってください」
下着の柄や色を暴露したにも関わらず、財前が冷たい。私、切ない。
「ねー、男子ってパンツの柄に興味わかないもんなの?」
「俺は興味津々やけどなあ。年中無休で」
「……性欲の塊…」
「何か言うたか?」
「いえ滅相もございません」
――洗濯物を干し終えて、部室で白石と語っているのだが白石はパンツに興味津々のもよう。…ってか、私もパンツ教えてあげたんだから財前もパンツ教えてくれてもいいよね。
「で、花子はなんでそないなこと俺に聞くん?」
「何かさー…財前に自分のパンツの柄いったのに、反応が素っ気なかった」
「それはお前の魅力がないだk「何か言った?」何でもないでーす…」
「あ、そう」
むすーっと顔をしていると、白石が「しょうがないなあ」といって立ち上がる。
「俺のパンツはキティーちゃんや!」
「黙れそして帰れ」
「酷っ!いつものごとく冷たい反応!」
ボケる白石を無視して、財前のことを考えてみる。――…白石はキティーちゃんかあ…じゃあ、財前はどんな柄のはいてるんだろ?
ピンクと黒の市松模様とか、ただの黒単色とか?案外迷彩とかも考えられるかもしれない。って、何想像してんだ私!白石以上の性欲の塊じゃないか、あわわ…。
ガチャッ。
「あ…先輩ら、何してはるんですか」
「おー財前!今花子とパンツについて討議中や!」
「……っは?」
「俺今日キティーちゃんのパンツやねんけど、財前は今日何柄や?」
「……や、何で教えなあかんのですか」
そういってロッカーに向かっていく財前の短パンをすかさず狙う白石。――さすがの財前もその気配に気付くのに一歩遅れ、白石はにんまりと笑いながら財前の短パンをずりさげた。
「――……っ!」
「「………」」
「な、何しはるんや…!部長!」
耳まで真っ赤にした財前が、ずりさがった短パンを元に戻す。……今の私はどんな顔をしているだろうか。口が開いて閉じない、いわゆる馬鹿面だ。
「……先輩ら、2人して何やその反応…」
「あ……あぁ。財前、何でもないわ。俺今日見たこと墓場に持ってくから安心せぇ」
「何でやろ、何で部長に殺意芽生えるんやろ。」
「ざ…財前。アレだよね、善哉好きすぎてあん○んまんのトランクスはいてただけだよね?ね?そうだといってくれ誰かアァアァアアアアアア!」
「ちょ、花子さん発狂しないでください!ちゅーか、声デカイ!あん○んまんのトランクスええやないですか」
「…………」
「……あんこ、好きですもん。あん○んまんは永遠に俺のヒーローなんや、昔からずっと」
そういう財前の目が光り輝いていて――何か気持ち悪い。
「財前、この件については何も触れないでおくから部活いこっか」
「っは、え、ちょ、先輩話し聞いて――」
「そうやな。じゃあ、コートでもいってラリーでもしよか。それが一番や、うんうん」
「な…部長まで――!何や先輩ら、俺の話しちゃんと聞いてください…!」
「財前のパンツがあん○んまん柄だっていうことが分かったからもういいよ、じゃあ行こうか」
「ちょ、先輩――!」
財前にとってあん○んまんは小さい頃からの正義の味方らしい。…だからって、あんた。トランクスその柄にしなくてもいいのに…。
―――――
★あとがき
相変わらず消化しきれてないリクになって申し訳ないです…。
何か無理矢理感たっぷりですね…。
"財前がうっかりアンパンマン柄のトランクスをはいてきてしまって、
みんなにからかわれてる話"がリクだったのですが
みんなでてきてないことに後から気付いた。(友情出演で白石はでてきてるけど)
あぁぁああああorz
ということで、これの続編またかかせていただきます。はい。しょーもないミスをしてしまい申し訳ないです、でもリクエストしてくださって嬉しかったです!
本当にありがとうございました!!