「お腹痛いよー…ううう。」


「食べすぎやろ…。お前、ステーキ2枚も3枚も食うからや。」


「けどさ、バイキングだよ?!食べたいときに食べないでどうする!」


「……お前、JK見習ったほうがええわ。」


「えーなんだよ白石。どういう意味だ。」


「『や〜ん、食べたら太っちゃう!だから私サラダしか食べないの!』てきなノリや。」


それJK?


「うるさいな、少なからずお前よりかわよっぽどJKや。」


いやいや、JKじゃねぇよ。


「……とりあえず、や。何で今日みんなでバイキング行ったかとかまだ分からへんの?」


「んー、分からん。」


「……お前、ほんととんちんかんやな。一休さんかいな。」


「え、私一休さんと同じ部類なの?やばい、なんか複雑な心境。」

「まあ、どんまい。」


「どんまいってなんじゃい、白石がゴミ以下に見える。」


「お前相変わらず口わっるいな。」


「……うん。」


「え、何でいきなりおとなしなんねん。どないしたん?」


「お腹壊してきたかも。」


「大丈夫かいな。」


「お腹の中でぐるぐるぐるぐると何かが中でうごめいて、それが今腸のところd「もうええ!説明ええから!ってか何か生々しくてキモイから!分かったから、そこのコンビニのトイレいけ、あほ!」


「へへーい。」


ぱたぱたとお腹を抱えながら走っていく花子をみてため息。――って、あいつどんだけ大げさに腹抱えとんねん。雑誌見てたヤンキーな兄ちゃんも、かわいげのある女子中学生もみんなアイツを見てクスクス笑っとる。

――…あいつの友達やと思われたないねんけど。



.

..

...




「あー、すっきりした。」


「……お前、普通に言うなや。」


「だってすっきりしたもん!よかったよ、近くにコンビニあって。」


「…なかったら大惨事やったな。」


「うんうん!もしかしたら路上で「ええいやめんかい。」はーい!」


花子があまりにもすがすがしい顔で前を歩いていくから、なんだか今日が自分の誕生日だということを忘れられていたとしても許せる気がしてきた。…ほんまは傷ついとんねんけどな。





「あ!白石、はいこれ!」


「ん?え?」


「お誕生日おめでとー!」


そういって花子はなにやらラッピングされた四角い箱を渡してきた。――え、何これ。っちゅーか何この展開。

え?俺の誕生日知らんのとちゃうん?


「びっくりしてる…ぷぷ。いや、さすがにあんたの誕生日忘れないよ。だって、し(4)らい(1)し(4)じゃん。」


「花子……!」


お前…やっぱええやつ!嬉しさのあまりに花子に抱きついたら凄い冷めた目で「金の玉潰すよ?」なんていうから陸上選手もびっくりの速さで花子から離れた。……そんなもん潰されたらたまったもんじゃない。



「ちなみに中は何入っとるん?」


「見てみれば分かるよ。」



お腹をこわす







「(あ!このリングって、あの有名なモデルつけとるやつやん!)」


「(そーそー。何かこの前一緒に買い物いったでしょ?そん時白石がめっちゃ食い入るように見てたから、ほしいのかなーって。)」


「(え…これめっちゃ高いんに……。)」


「(まあ、お返しは10倍返しで。)」


「(………嘘やろ。)」




―――――
★あとがき



白石誕生日夢です。しらいしだけに4月14日誕生日とか。
原作者のちょっとしたいたずら心が伝わってきますよね。

遅れましたがとりあえずかけてよかった、アデュー!!






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