「りょまたん。」
「……きもい。」
「えちりょま。」
「それ、省略できてないから…。」
「坂本龍馬。」
「もう俺の名前すらないじゃないっすか。」
「えーい、越後!」
「何で前後かえるんすか…!」
いつもクールなリョーマが顔を真っ赤にさせるのも無理はない。…でも、リョーマって呼び方以外にも他に何かあだ名つけれそうじゃん?
りょまたんは私の中では結構好きな呼び方だったりするのになあ…きもいってなんだ。仮にもこっちは先輩だぞ、ゴルァ。
「――じゃあもういいよ、西郷隆盛。」
「何がいいんすか。それ坂本龍馬としかつながってないじゃないっすか、ってか俺こういうキャラじゃないのに…。」
そういって地味に落ち込んでいるリョーマを見ると、胸がきゅんきゅんする。あー…可愛い。その白い帽子はぎとって、髪の毛わしゃわしゃしてあげたい。
「リョーマはえらいねえ、いい子いい子。」
「……何で頭なでるんすか。」
「可愛いから。」
「……ふーん…。」
納得のいかない、といったような表情をするリョーマがこらまた可愛い。…彼、ツンデレですね。あー、リョーマみたいな弟ほしかった。
「私の弟にならない?」
「絶対嫌です、近づかないでください。」
そういって、本気で引いた目でこっちをじっと見ているリョーマが憎い。
呼び方
「(じゃあ、旦那さんになってください。)」
「(意味が分からないんでとりあえず手塚部長に報告するっす。)」
「(すみませんでした。)」