「『ししどせんぱぁ〜いっ!』」
「……何だその言い方。語尾にハートがついてそうできもちわりぃんだけど。っていうか、花子何しにきたんだよ。帰れ。」
「え、登場して即帰れってどういうことだ。むしろお前が帰れ宍戸。」
「意味がわかんねぇよ。っていうか、マネージャーの仕事しなくていいのかよ。」
「マネージャーの仕事とかやってらんないじゃん。」
「……お前、堂々と言い切るな。」
「宍戸だって正直長太郎がウザイでしょ?それと一緒だよ。」
「まったくちげぇよ…!てめぇの不純な感情と一緒にすんじゃねぇよ、っていうか俺がいつ長太郎嫌いっつった!」
「まあまあ、私と喋ろうぜ。」
「……試合するよりてめぇと喋るほうが体力なくなる…。」
「長太郎の物真似するから見ててよ。」
「……何でこういう展開になんだよ。」
「『宍戸先輩、宍戸先輩!見てください、カブトムシです!』」
「……どっから見つけてきたんだよ。」
「『宍戸せんぱあーい、あそこにキノコいます!って、あ!若だった!』」
「それはお前しかいわねえだろ。」
「『あなごせんぱ〜い。』」
「もう名前すらちげぇんだけど…!何がものまねだよ、行動も雰囲気も、どこもかしこも似てねぇよ!むしろウゼェ!」
「100円ください。」
「なんでやらなきゃなんねーんだよ。むしろ閲覧してやったこっちが料金請求してやりてぇぐらいだ。」
「……ぶー。なんだよ宍戸ぉ。私の物真似にケチつける気か。」
「お前のは物真似じゃなくって、言いたいこと言ってるだけだろーが…!」
「えー?私てきにはかなり似てると思うけどなあ。」
「全然似てねーよ。いっぺん録音して聞きなおせ、ばか。」
「宍戸に馬鹿っていわれた!」
長太郎の物真似
「(宍戸、今度は日吉の物真似するね。)」
「(……はぁ?)」
「(『花子先輩…ハァハァ。』)」
「(……日吉が絶対いわねぇ言葉だな。)」
「(なんですと!失礼な。)」