下品な着メロ
ちゃらちゃらちゃらちゃらちゃ〜♪AカップBカップCカップDカッpブチッ。「もしも〜し?ん?あぁ、兄ちゃんかあ。なんやうっさいわ。きもいんじゃハゲろ。言いたいことあんならさっさと言えや。」
……言いたいことはこっちにあるんですが。ユウジ君、君の今の着メロはなんですか?私の気のせいだよね!きっと!
「はあ〜ほんま俺の兄ちゃんウザイ…。」
そういいながら、ユウジは携帯の電源をきって机の上に放置。
「……今の歌、何?」
「っは?知らへんの、おっぱいの歌。」
「いや、おっぱいの歌じゃなくって、」
「あぁ?正式な歌の名前はバス●占いの歌。」
「違う!そういうのを聞きたいんじゃない!」
「お前何やねんきもい。喋んな。」
「あ、すみません…って何で謝ってんだ私!違う!だーかーらー、」
「あ?」
「何でそんな変な着メロなの?」
「おっぱいチョイス。」
「どうしよう、この子話し通じない…!」
どんな教育うけたらこういう思考回路になるんだろう。白石よぼうかな。いや、白石はもっとダメだ!アイツこそ悪の元凶だ。世の中にはびこっている下ネタは全部白石のせいだといっても過言ではないだろう。
「そういえばお前胸ないなあ。」
「ぎゃあっぁぁああ!正面からわしづかみ?!しかも、顔色変えないってどんだけ私魅力ないんだよ!」
「うっさい、叫ぶな。乳ないやつは黙ってクソして寝ろ。」
「あのさ、名言っぽく言っても全然かっこよくないからね。あんた乳もんだだけだからね、私の。」
「あ?何や口ごたえか、ペチャパイ。」
「だ…誰がペチャパイ?!見るか?!なら生を見るか?!ブラとったら凄いんだよ!!」
「いらん。」
「真顔で即答やめよっか。」
なんだかもう…切ない。ユウジと喋っていると頭が痛くなる。そして自分のキャラというものが崩壊していっている気がする。
……切ない。
「まあ、お前の顔にはその胸の大きさがあっとるんとちゃうん?」
「…え?」
「顔のデカさのわりには胸ないしな!あっはっは、マジおもろ!お前もうその比率凄いわ!テレビでればええんに!」
「………本当、ユウジ消えてほしい……。」
こんなにうざいユウジは初めてだと思ったとある日の会話。