『日吉ぃいいいぃいい!』

「……っげ。」

『なんだそのあからさまな嫌な態度。凄い勢いで身ひかないでくれる?』

「よるなくるな半径5m以内に入ってこないでください。」

『直径にしたら10mじゃん!何その絶対領域、日吉は先輩に対して冷たいぞ!ぶーぶー!』

「かわいくないです。」

『まったまた、愛情の裏返しってやつ?日吉も素直になればいいのに。』

「あ…あなたになんか、愛情なんてこれっぽっちも芽生えません!」

『1mmも?』

「0、1mmでも芽生えませんよ。」

『ちぇー。残念。』

「……早くマネージャーの仕事に戻ったらいかがですか。さっきから跡部部長が凄い青筋たててこっちを見てるんですが。一歩間違えれば俺にも被害がでるのでさっさと仕事に戻ってください。」

『跡部なんてほうっておけばいいじゃん。』

「マネージャー失格の発言ですね。」

『いわゆる失言だね!』

「正確に言えだなんて言ってません!…ほら、花子先輩。早く仕事に戻らないと忍足先輩に背後から抱きつかれますよ。」

分かった、今すぐ仕事に戻る。




単純な先輩




「(……先輩、猛ダッシュで走っていった…。)」

『(忍足だけはごめんこうむる!)』





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