「なぁなー、花子、
 俺今暇やねんけど。」

「知るか。1年の相手しなよ」

「せやけど、疲れてんてなー」

「なら帰れ。」

そんなことを言い合っていると、
白石がこんなことを言い出した――。

「せや!しりとりしよ!」

しりとり


「は?しりとり?」

――そこで何故しりとりに辿りついたんだろうか。
…白石の謎は深まるばかり。

「せや、しりとりや。
 せやけどルールは全然ちゃうんやで!」

「……え?」

「"しりとり"ねんから、尻をとらなあかんのや!
 俺からやで、花子!」

そういったかと思えば、
白石が私のお尻をぎゅっと掴んだ。


バシンッ!


「いだ…!何すんねん」

こんの乙女の敵がぁぁぁぁあぁぁぁ!
 そんなに尻取り合いたいなら小春とやれ!馬鹿野郎!」

「なんで小春やねん。
 …ええやん、これも青春やん。ってなわけで、もう1回」

「って、またかああああ!」

白石との一騎打ち。
――尻をつかむか、つかまれるか。

…私女の子だって見られてないんだろーな。あはは。


「…ってやあぁぁぁあ!」

「っふ、まだまだ!このやろー…!」

そういって、私は白石の尻を掴むはずだったのだが――。



チーン。


…あ、やべえ。
男の勲章を掴んでしまった。

……っていうか、感触が手に…。
うわぁ…触っちゃった…。


「い…った!やりおったな!」

そういって、股間を押さえて半泣きの白石。
――まあ正当防衛だよ。
最初にやってきたのはそっちだし?

っていうか、尻だってそんなにかわらな――むぎゅっ。

「って、どこさわっとるんじゃボケナスがぁぁぁぁあ!

油断をしているすきに、
後ろから胸をがっと掴まれた。

っと、すかさず私のアッパーが白石の顔面に直撃。


「……いった!
 俺はもう怒った!怒ったで!こうなったら服脱がしてやるわ!!」

「意味わかんないから!
 …じゃあ、こっちはあんたの股間についてるもんけっとばしたるわ!

「……寒っ。
 あかん、想像しただけでめっちゃ鳥肌たったわ。

 ――まあ、やったもん勝ちや!」

そういって、白石が私に飛びかかってきた――。




.

..

...



ガチャッ。

「ふぅー…ほんま今日は疲れ――」

パチッ。

部室へ入ってきた謙也が、
目を大きく見開いて慌ててでていった。

「お…お邪魔やったよーやな!ゆっくりしてな!」

「って、またんか謙也あぁぁぁっぁぁあ!」

「ふは。謙也アホや。」

そういって笑う白石だが――。
そりゃ誰だって勘違いするよ。

半分服を露出状態の私に、白石。
そして――白石は私に馬乗りになってしかも腕まで掴んでいたからね。


ヒートアップしすぎた…!



「(あ…あいつら、部室でやっとるなんて…!このことはお墓にもってかなあかんのや!)」

「(謙也?謙也誤解だからああぁぁぁ!)」

「(明日もしりとりしたいなあ。)」


―――――
★あとがき

白石の小説ばかりできていく不思議。
…まあいいんだ。
白石が元気でさ。

白石がおばかさんなのはOVA見て思いました。

「えくすたバンッ!

っていうシーンわろた。
可愛かった。抱きしめたかった。←




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