「アデュー!」
「……………。」
部室でブン太と仁王と一緒に柳生のモノマネをしていると当の本人に見られました。
やりかた
「……何やっているんですか、あなたたち」
そういってニッコリ微笑む柳生なのだが、
何故だか後ろに黒い何かが見えるんですけど。わー、どうしよう。
「あ…俺、そういえばジャッカルによばれてたんだ」
そういって、逃げるようにして部室をでていくブン太。
オイイイイィ!お前逃げるなよおおお!
「……っぷり。そういえば、真田によばれとるんじゃった。」
そういって仁王も部室からでていく。
えちょ…お前ら、何で逃げた?!
私一人部屋に取り残され、ニッコリと満面の笑みの柳生と目があった。
「……えーっと、私幸村によばれt「何かいいました?」…いえ、何も。」
紳士柳生があまりに怖くて抵抗できない私。
わーん!柳生怖いよー!仁王とブン太後で覚えてろよ、お前ら。
「いっておきますが、」
「…はい。」
「アデューの時の手の角度がおかしいです。
斜め45どから斜め55どが一番理想にふさわしい」
そういって、
アデューの仕方について私に一生懸命教えようとする柳生。
マジいらねー。
なんていったら殺されそうなんで言わないけど。
「はい、田中さんもやって!アデュー!」
「あ…あでゅー」
「さっきまでの威勢はどこへいきましたか。
はい、一緒に!アデュー!」
「あ…アデュー!」
.
..
...
「ぶあっはっはっは!マジ田中うける!」
「うぜー。ブン太本当ウザイ」
翌日、隣の席のブン太に昨日のアデュー事件を語ると爆笑された。
結局、あの後2時間くらい柳生は私を離してくれませんでした。
どういうこったい。
本当泣きたい。今すぐ泣きたい。
「まあいいんじゃねぇの、柳生」
「何そのなげやりな言い方」
「はは。まあお似合いだってことだぃ」
そういって、ブン太がくちゃくちゃとガムをかんだ。
「(お似合いって言われても全然嬉しくねー。)」