「おい、ボンクラ。
そこ退いてっ」
「誰がボンクラやって…?」
そういって、ニッコリと白石が微笑んだ。
ずびばずぇんでびば
「ずびばずぇんでびば。ゆぶびべぶばばい。(訳:すみませんでした。許してください。)」
「あかん。お前もう堪忍袋のおがきれたで!
お前ごときにボンクラいわれとったら、毒手の名が泣くわー!」
そういって、泣きまねをする白石。
うん。
本当にうざい。
っていうか、いい加減私の顎から手を離せー…!
「ばばべばばべ!(離せ離せ!)」
「謝ってくれたら許すで」
「ぼうあばばったばん(もう謝ったじゃん)」
「……お前な、謝りかた知らへんの?」
そういって、
白石の手が私の顎から離れた。
ふひー…顎外れるかと思った…。
「まずやな。
こうやってひざまずくんや。」
そういって、私の目の前で土下座をする白石。
……何だか、いやな予感がする。
「んでもって、次は上目遣い!」
そういって、くっと上目遣いをしてくる。
え…えっ。
何だこの状況。
白石が上目遣いしても可愛くないんだけど。
「んで、最後の極めつけはこれや――!
"…かわりといってはなんですが、足をなめさせt「帰れ。」あー、もう冗談やって」
そういう白石だが――。
…そういう発想をできるっていうことが凄いよね。
っていうか、何。
それ一種のご奉仕じゃん。
メイドのお店いってこいっつーの。
っていっても、メイドさんは足なめたりしないけどね。
「…でも、ええなあ。
足なめるプレイって、どう思う?」
「もういいよ、いい加減黙りなよ」
「誰に口きいとるんや、こいつーっ」
そういって、またもや白石に顎をもたれた。
痛い!痛い!いだだだだだだっ!
ガチャッ。
「――何しとるばいね」
そういって、
私と白石を交互に見て呆れ顔をする千歳。
「……千歳、一つ聞いてもええか」
「ん?何とね?」
「足なめるプレイってどう思う?」
「きもい。」
そういって、千歳がタオルをもってでていった。
――…あ、白石傷ついてる。
千歳もなかなか毒舌っていうか、
いいたいこという派だなぁ――。
っていうか、白石泣いてる?
肩震えてるけど。
「………しらい、」
そういって肩に手を置いたときだった。
「俺…きもかったんやな。」
私のほうを振り返った白石は涙をダバダバ流していた。
…ダメだ、こいつ。
「(…こんなやつの相手できるのは、私くらいなのかな)」
なんて思ったりもした。
―――――
★あとがき
千歳を出したかった。
っていうか、毎回オチが死んでる。