あの時私があんなキノコを発見しなければ――。

なんて後悔何度しただろう。



ことのはじまり



「よっしゃ、強化合宿やああぁあぁあぁぁ!」

「あちょ、謙也ここ斜面だし危ないよ、走ったらこけズベシャッ!…あー、いわんこっちゃない。」

大会へ向けての強化合宿が1週間開かれることになった。
宿はいたって普通のところで、まあ山の中にあるんだけど自然に囲まれてていいところだったりもする。

テニスコートの設備もいいし、値段もお手ごろでオサムちゃんも物凄く喜んでいた。


…さてこれからテニス部のみんなは10キロのランニングらしい。

しかも山をランニングするから、
疲れは倍増すると思う。

「田中、タオルとかドリンクとか用意したれよ」

「オサムちゃんに言われなくても分かってるって」

そんなことを話しながら歩いていると、
視界の右側に妙なものが目に映った。


「……あれ、これ何だろ?」

近寄ってみてみると、そこにはマツタケらしきキノコが。



「オサムちゃんオサムちゃん見て!」

「お…っ!それマツタケやないか、ええもん発見したで田中」

他のテニス部のギャラリーたちもざわざわと集まってマツタケを見て感動している。
…これ抜いていいのかな。

いや、抜いていいんだよね。



「よし、じゃあ今日は持って帰ってマツタケご飯にでもするか!」

そういうと、みんなが歓喜の声をあげた。



「…花子、それほんまにマツタケかあ?」

「え?何、これマツタケ以外の何者かに見える?」

「あー…うーん…。」

「はっは、一氏これのどこがマツタケ以外に見えんねんて!」

そういってオサムちゃんがユウジの背中をバンバンと叩いた。
一方、ユウジのほうはというとなんだか納得がいかないようで少しだけしかめっつらをしていた。



「(…っはー、宿のおかみさんに手伝ってもらおう)」

みんなには最高のものを食べてほしいからね!
私ってばマネージャーらしい!っきゃ!



「――これで毒キノコやったらしゃれにならんな」

そういって白石がケラケラと笑っている。





……その時の私達はまだ幸せだった。

あんな…あんなことになるなんて、
誰が思っただろう。



―――――
★あとがき

すすき様のリクエストを長編化してみました。
四天の幼児化+ツンツンデレなユウジ夢です。

…っていっても、
ユウジ以外のギャラリーしか幼児化しない予定なんです。
はい。

管理人、頭の中で話しの設計立てた結果がこれです。


番外編ではユウジが幼児化するという予定にしております、
本当こんな管理人にリクエストありがとうございました!

こんな小説にお褒めの声もいただき、無駄にテンションもあがっております。←



なるべく期待にそえられるような小説にしたいと思っております、
これをよんでくださっている他の方々も楽しんでいただけるように頑張りますのでよろしくおねがいします。笑




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