その夜、騒動は起こった。
「はぁぁああぁぁ?!花子とユウジがお付き合い?!」
「白石声でかい。何…私とユウジが付き合ったらダメなわけ?」
「い…いや、ダメなわけやないけど!」
うわー、やっぱお前らそういう関係やったんか!きゃー、やらしい!もう×××とかやってんろー?と、散々白石にどやされ、腹がたったから顔面にパンチしといたら大人しくなりました。その周りにいた謙也とかも目が点に。
「…お前ら、付き合ってたんか。ふへー…」
と気のぬけたようなことを口にした。
騒動
「花子。幸せになかよ」
「千歳…あざーす!」
「花子!赤飯おごってーな!」
「金ちゃん、ドサクサに紛れて何言ってんのかね。まあいいけど。」
「花子、ちゃんと勝負下着はいたか?」
「いや、それはまだ…って、何いわせんだ馬鹿っ!」
そういって白石を足蹴にする。ゲシゲシッ。
「ななな!白石、何いうとんねん、ししし…下着とか!」
「ユウジ、何顔真っ赤にしてんの。や〜らし…」
「ち…違うわ!そういうわけやなくて、そうやなくて…」
ごにょごにょと喋るユウジ。
「……何?」
「…いや、下着とか…とにかくあかん!」
「…うん、はい。何があかんかわかんないけど、わかったよ。」
なんだかだんだんめんどくさくなってきた。…やっぱりこいつらに私達が付き合ってること報告しなければよかったかな。と今になって後悔。
「花子さん、気ぃつけてくださいね」
「?」
「気がついたら、ユウジさん男に取られてるかもしれへんし。」
「何それ、起こりうりそうで怖いんだけど。ご忠告どうも」
小春好きなユウジだからしゃれにならん。
…ユウジはというと、「男なんか好きやないわー!…あ、小春は論外」といってたけど、いやマジで大丈夫なのかな。
「…花子は俺のこと信じてくれるやろ?」
「…さぁー。」
「さぁーって!」
「ユウジ次第かな。」
「……なら花子に信用されるよーに頑張るっ」
なんだその頑張るって、可愛い…。
「まあ、花子とユウジを祝してみんなでトランプやろーやないか!」
「うわ、くだらん」
「今なんか言うたか謙也」
「何もいってませーん。」
…ただたんに白石がやりたいだけで始まったババ抜き。本当だったらユウジと2人で抜け出したかったんだけど、
「ぶはっ!何で俺ばっかにババ回ってくんねん!」
「ユウジがアホやからやろ。」
「うんうん。」
「なんやお前ら、俺をアホにすなっ」
そういって、ババばっか引いて連続最下位になってるユウジの姿を見られているのでこれはこれで結構ありだと思った。
「(ユウジ可愛い…)」
「(何で俺ばっか!)」