03



「わー。みんな頑張れー。」

ボコッ!

アホか。てめぇにはマネージャーっていう仕事があんだろーが、あーん?」

「いた!何すんの、っていうか何勝手にマネージャーにさせんのさ!」

「俺様と同居するってことは、帰りも同じ時間にしなければならねーだろ。…そんな理由がなかったら、誰がこんなポンコツ」

「え?ばっちり聞こえてんだけど。…まあいいけど、」

そっかそっか。跡部と同居するってことは跡部と帰る時間帯あわせなきゃいけないもんねー。まあ…願ったり叶ったりというか、これでテニプリキャラとは少しでもお近づきになれるし。


「(こんな欲ある私がマネージャーしていいのかな。)」

なんて頭を捻りたくもなる。




「あ、榊監督。いらっしゃいましたか。」

「あぁ…跡部か。その隣にいるのは誰だ?」

「今日から新しいマネージャーです。要領は悪いですが、まあ部活に差し支えはないので安心してください。」

「ほぅ…跡部のお墨付きか。よかろう。マネージャーとして頑張るのだぞ」

そういって、榊監督(43)は私に何故か首元に巻いているスカーフを渡してきた。
ん?これはなんだろ?

「え?えっと、これは…?」

「今日からそれを着用してマネージャーとしての仕事を頑張るのだぞ。では、俺は戻るとしよう」

「監督お疲れ様です」

え?え?え?え?

立ち往生してる間に、榊監督(43)は風のように消えていってしまった。
っは?何この蛍光ピンクのスカーフ。

いやガチでいらないんだけど。

目で跡部にうったえかけると、跡部が鼻でふっと笑った。



「――笑うなし!っていうかいらないんだけど」

「知るか。とっておけ、ちなみに俺様は豹柄のスカーフを貰った。」


めっちゃどうでもいい!
…まあ、監督に悪いし貰っておくか。何かあったら売ればいいしね。
高くつきそう。


マネージャー?困ります!



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