「ねぇ、雪君」
「何も言うな。口を開けば塞ぐ、手を出そうものなら縛り付ける、足を出そうものなら沈めてやる、お前が出来ることは何もない。良いな」
「 (´;ω:`) 」
目の前にいる男は涙目で、そっと馬鹿デカイ鋏を仕舞った。ちなみに、何処へ…とは聞いてはいけない。聞いてしまえば、知ってしまえば………クロッ●タワーのはさみ男のように追ってくるから注意して欲しい。
とりあえず、こちらの問題は早々に片付き…本命の問題は片付けるにはとても難しい状態にあった。
「………春君。私はどうすれば良いでしょ?」
「あ、その…ソフィア姉…ごめん」
薄紅色の髪が酷く綺麗な人。彼女の長い髪を太陽に透けさせれば、まるで天女の羽衣のようだ…と何処かの誰かが言ってた口説き文句を思い出す。確かに、それほどまでに彼女は美しいのだ。(まぁ…その口説きやがったドアホは、安心と安定の最強セコム(一華)によって、ぱっつんされたが。
さて、そのようなこと言ってるいる場合ではなく……この状態をどうしたものかと思いながら問題の元凶に頭を悩ませた。
「ひぃ…っ!!
あ、あぁ…ぁの…ご、ごめんな……さぃっ!!!!!!」
お前は一体何に謝ってるんだ?
そして、なんでそんな泣きそうな顔してんだよ!?
「ソフィア姉、」
「女性恐怖症って奴ね。本当に厄介だわ、
気絶させて診ても良いかしら?」
「暴力ダメ絶対!その極端主義止めてくれ!」
「ねぇ、貴方名前は?」
「…っ…!し、白木院…斗真……です、……」
「そう、なら斗真。こうしましょうか、これから貴方を診察します。けれど、診る為には貴方に触れる必要が有る。ですから、今から30秒だけ耐えて下さい。数えは春君にしてもらいますので」
「俺かよ!一華にやらせれb「一華にやらせらた、1から30に一気に飛ぶわよ」………」
失礼しました。喜んで、やらせていただきます。
俺が頼んだことなんだし、うん。やらない道理はない。
「じゃ、カウントするぞ?」
「…お…お願っ…待って…!!心の準備するから、今すぐするから…っっ!!」
「分かった。分かったから引っ付くな、抱き着くな。大男に抱き付かれて嬉しいと思うのはそっち系の女子だけだ!!」
「(全く、結婚初夜じゃないんですから)」
ソフィア姉は呆れながら、医療器具を準備していた。
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