「ねぇ、アメ」
「大丈夫だ。お前の言いたいことなんて理解したくもないが、分かってる!!」
「だよね!!流石だ!!」
僕とアメは腕を取り合い、歓喜に涙を流していた。
彼らの視線の先には水着姿のミルキちゃん、唯、の2人が仲良く遊んでる姿があった。
ミルキちゃんは青いビキニにジーンズタイプのズボンを履き、唯は紅いフリルとリボンがついた水着を着ていた。
眩しいくらいの水飛沫と太陽の下に晒された柔肌は本当に眼福以外のなにものだった。
そして、僕が無駄にテンション高い理由は言わずとも分かるだろうがソフィアがいるからだ。
しかもソフィアは暑いのが苦手だから、水の中に浸り…喘いで((
苦しんでいるようだ。黒ビキニに白いカッターシャツ、透けだす肌。あぁ…もう、…襲っても良いかな?
なんて、思っているとミルキちゃんがソフィアに向かって声を掛けた。
「ソフィアさん?大丈夫ですか??」
「フフ…、私に気にしないで下さい。」
「いやいや、気にしないって無理でしょ。そんな浜に打ち上げられたクラゲのように弱ったソフィアさんを見捨てるなんて」
「酷い言われようね。でも、大丈夫よ?」
「そうは見えないけど」
「「ソフィちゃん、ミルキちゃん」」
「ん?」
「はい…?……ぅあっ!!?」
「うわぁ!!唯、遊っ…!!ちょっ…!きゃあ!!」
「「食らえ…!!」」
「ほ、ほんと止めてよ…っ…!!
って…ソフィアさん!?」
「……ぅう……」
ソフィアが目を回した。遊と唯の水鉄砲による攻撃が思いのほか利いたみたいだね。
「ソフィア…!!」大声で彼女を呼ぶ前にミルキちゃんの腕がソフィアに伸びる。
「ソフィアさん…!失礼します!!」
ミルキちゃんはソフィアの背と膝の裏に腕を回し、そのまま抱き上げた。
いやいや、普通に男の役目でしょ?と言いたかったのだが、ミルキちゃんが女の子を横抱きにしている光景があまりにも素敵。いや、男前な光景だったので見惚れてしまった。
しかも、遊と唯がぽかーんとしながらもスマホ構えて写真取ってるし。ちくしょー。後のそのデータ頂戴ね。
「ミルキちゃん、マジ男前…」「結婚するならミルキちゃんみないな子が良いなー…!」「じゃ、アメさんから横恋慕しなよ……」「死亡フラグ立てるの止めて、姉ちゃん(笑)」「遊の為なら、あたし…頑張る」「姉ちゃん、ちょっ……www」「遊が…貰わないなら、あたしが…貰うよ……?」
流石唯…、愛しい弟の為ならフラグ一級建築士にまでなれるのか。そして、さりげなく…自分のものにって…!弟のものは自分の物、自分のものは自分のもの。ジャ●アンもびっくりなくらいだよ。その時、鈍い痛みが背中に走った。途端に俺の身体は数メートル離れたビニールプールに吹っ飛ばされた。アメが俺を蹴り飛ばした人物を見た瞬間、目付きが鋭くなる。
「お前、確か春川って奴か?」
「ん…?あぁ、そうだが。アンタがミルキの旦那のアメとやらか」
「!…そうだ。俺がミルキちゃんの旦那のアメだけど」
「こうして会うのは初めてだな。俺は春川雪那だ。」
ミルキちゃんの旦那と言う言葉に気を良くしたアメは雪君に笑顔を見せた。ちょっと、待てお前少し敵意持ってたよな!?
「お前のことなんて呼べばいい?」「なんとでも。ミルキからは春さんと呼ばれてる」「じゃ、春で」「分かった。」
なんかいつの間にか仲良くなっていた。あれー?僕初対面でどちらにも嫌われてたんだけど←
「それにしても、良い蹴りしてるな」
「ソフィア姉の直伝だ」
「なるほど、俺も昔何度が蹴り飛ばされたことがあるが…正直に言うと跪きたくなった」
「俺にそれを言う必要が有るのか?」
「いや、なんとなく言いたくなっただけだ」
てか、なんか二人で話し始めてるし…!
何?なんなの??雪君ってそんな魅力的なの!?主人公の俺置いてなんで他のお宅のお子さんと仲いいのよ!?!←
「一ちゃん大丈夫ー?」
「一兄ちゃん?」
「………。
お前らマジ天使!!!」
僕のこと心配してくれるのはお前達だけだよ!!
「………」(すっ…
「……無言で竹槍持ち出すの止めろ」
てか、どっから出した。
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