「ソフィア様!お体の具合は!?何処か調子の悪い場所はありませんか!!?」

「いえ、特に問題は」

「あの野郎…ソフィアをこんな傷物にしやがって!!とりあえず、この妊娠検査薬を使え」

「傷物になんてされてませんよ。それにどうして、ファイは当然のように妊娠検査薬を持っているの?」

「ソフィア…大丈夫だ。今なら奴を捕まえて、きっちりと責任を取らせる。そして生まれてきた事を後悔させてやるからな。」

「常識人兼ツッコミ不在で無法地帯と化してるわよ?誰か、この暴走機関車止められる人呼んできてください(マダラのツッコミが恋しいわ…)」






三人は私の姿を目にした途端、軽蔑や畏怖の視線を向けるわけでもなく……その目には純粋に心配の色だけが存在していた。

私の身体に着けられた痕を気にしながら、躊躇なく私に触れる。マシロは私の肩を掴み、身体の具合や変化がないかをくまなく探し。

ファイは私の頭を抱き締めながら頭を撫で。ハヤトは横から私の身体を抱き締めた。私は…この三人の姿と、純粋な想いに笑みを零していた。

フフ…と言う笑い声が、溢れて「…心配しすぎです」と笑顔で言うと更に強い力で抱き締められた。きょとん…と首を傾げる。あら…なんだか、三人の顔が赤いような?





「いや…でも、あのぐるぐる仮面がソフィアにこんな痕付けてるのがなんか気に食わねぇな」

「師匠に同感です。……しかも、こんなにはっきりと、」



ハヤトがすすっ…と紅い噛み痕の付いた首筋を指でなぞる。びくっ…と肩を跳ねさせ、この擽ったさに目をきゅっと瞑れば、ファイが頭部の耳元で笑う気配がした。

くっ…と笑い声が聞こえた途端、はむっ…と耳を噛まれる。「ひぁっ!!」と声を漏らし、二人から受ける行為に身を捩り逃げようとするが…二人の腕はそれを許さなかった。

その間にも二人は愛撫に似た行為を続けている。尻尾を掴まれ、耳を噛まれ……喘ぎ声と熱い吐息が溢れ、止める事が出来ない…。




「やめっ…!止めなさいっ、…ぁあぅ…っ、ひぃっ……!!」

「ソフィア凄ぇ…可愛い。そんなに喘ぐと、もっと苛めたくなるだろ?」

「……ファ…ィ…っ。はぁ…つっ…、やめ…お願…ぃ……止めて……、はぅ……」

「ソフィア…、こっちにも集中して…」

「ぅうっ……ハ、ヤト……も止めな、さい…っ…」





「ソフィア様…貴女は俺の師であり、育ての親でもある。束縛する権利も、何かを制限する権限もない」



すっと…マシロは私の腕を取り、手首にそっと口付けた。



「本当なら、貴女に当てる事は…お門違いだ。…それでも、あの男が貴女を蹂躙する行為をした。それが俺には……












”  許せない  ”
















昼下がりの午後、屋敷の室内の影が少しずつ濃くなっていく中…彼との行為に似た身体の疼きを一身に受けながらも、三人から受ける愛撫に唇を噛み締めた。

触れられるたび、擽られるたび、吸われるたび、噛まれるたび、舐められるたび、必死に逃げようと身体を動かそうとも、それは逆効果だった。

逃げるたび、三人の行為は酷く際どいものになっていく。嫌々と首を振っても、それも受け入れられず…身体に掛かる熱い吐息が纏わり付く。

あぁ…いっそ、あの時のように流されてしまいましょうか?









「『優しくなんてしないでね?』」













貴女達がくれる痛みなら、どんなものでも受け入れられるから。

なんて、言ったら怒られますよね?



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⇒ あとがき






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