ソフィアの屋敷に向かう途中、酷く薄暗い森の中…不意に俺の視線はある一点に集中した。ちなみに、最初はカカシも着いてくる予定だったのだが……

俺のこの黒い猫耳と尻尾を見た瞬間、たらぁと口布越しに鼻血を垂らし、前に倒れ…地面に自分の血で”ハヤト”の三文字を書いて逝ってしまった。(死んでないよ

それはもう涙を流し、我が生涯に一生の悔い無しと言わんばかりの満足顔で、ぴくりとも動かなくなった。

その後、傍で師匠とマシロさんは手を合わせ「「安らかに眠れこのロリコン」」とか言っていたのは気のせいであってほしい!てか、マシロさんアンタの兄だろ!!!

変なところで息ぴったしだな、こいつら!!!そんなこんなでカカシはリタイアし俺達だけで現在ソフィアの屋敷に向かったわけだ。






さて、話は戻るが…それをマシロさんに問えば、無言で俺の腕を掴んで、すたすたと前を歩く。

まるで、母親が子供に「しっ!見ちゃ駄目」と言わんばかりに無言だ。確かに、俺もあれとは関わりたくない。絶対に関わっちゃ駄目な分類のものだ。

助けを求められていてもだ!!絶対に関わっちゃ「何だあれ?」し、師匠ぉぉおおおおおおおおお!!!!!!!





「た、助けてぇ〜…」




オレンジ色のぐるぐるの渦巻いた仮面をつけた獣耳と尻尾の男は弱弱しい声を出し、身体を紅い紐で縛られ、逆さ吊りの状態で助けを求めていた。

ぶっちゃけ、関わりたくねぇ……。てか、この仮面野郎の縛られてる紐ってソフィアが普段から首に巻いてる奴じゃないか?……もしかして、これやったのって………。



そう思いつつ、師匠が近づいていくため俺達も近づく事になった。ちなみに、俺はマシロさんにしがみ付いてる。

だって、あの仮面野郎凄い怖いんだもん!!!(ホラー的な意味で

マシロさんは男に対して汚物を見るような視線を向けながら「ソフィア様の縛り方だな」と呟く。そして、師匠がぽんっ…と手を叩き閃いた様に言う。

















「じゃあ、あれか。こいつ、ソフィアに手ぇ出したからこんなになったのか」


師匠、アンタ今とんでもない発言したの気付いてるか?

男は逆さ吊りのまま多量の汗を流し、乾いた笑いを零すことしか出来なかった。

ぴりぴり…と流れ出すマシロさんの殺気に、そっと…しがみ付いていた腕を解けば……マシロさんは腰に付けた刀をすっ…と抜き、男に向かって振り下ろした。















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