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実千代の新たに向かう先。
そこには─

オレンジ色の太陽のような髪の少年…雨宮太陽がいた。

『太陽くーん!』
「実千代!?会いたかった!」
『メリークリスマス!プレゼントだよ!』
「プレゼントまで!?ありがとう…嬉しいよ…」
『え?ホント?
…太陽くん、折角病気治ったのに死にそうな顔で言うから心配よ!』
「ええっ、死にそう!?…いや、ちょっと考えてたんだ。」
『考える?』
「僕、クリスマスを過ごすのも今まで病院だったから…」
『あっ…そっか…』

病院でしかクリスマスを過ごした事がない。
実千代にとってはある意味信じられない世界であった。

太陽の言葉に二人の間はしんみりとした雰囲気に包まれる。
しかし、実千代はそれを打ち破ろうとした。

『だったらさ!』
「…うん?」
『今日は初めての外のクリスマスだよね!』
「…あ、そうだね」
『凄く嬉しい事じゃない!こういうのも難かもだけど…
これからを楽しもうよ』
「はは、そうだね。

あ、でね…実千代、今日君が此処に来てくれたから…」
『じゃあ太陽くん、あたしもう行くから!じゃねー!』
「君に僕の思いを…、!?

あれ!?実千代いない!

実千代ー!そりゃないよぉぉぉ!」


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テーマ「人外ファンタジー」
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