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その翌朝、早朝ともいえないような時間から咲良は店の納入などの手伝いをした。

ふと携帯を見れば円堂から「朝練無理して来るなよ?」の文字。

『釘を刺されたか…』

それを理由に休みたくはなかったが。
しかし心身ともに疲れているのも事実なので今回ばかりはお言葉に甘え、一般生徒登校時刻に間に合う時間までに休む事にした。

───
『悪いが、今日は夜も手伝うので練習欠席する、すまない…と。』

円堂に欠席メールを送る。
そして隣の席の鬼道にも伝えておく。

「そうか、無理するなよ」
『ははは、私にとっては練習休む事自体無理してるっての

…クリスマス嫌いになりそうだ畜生』

貴重な練習時間を削られるのは辛かった。

かと言って大伯父を恨むつもりもない。

そもそも、大伯父がいなければ自身は生まれすらなかったかも知れない。
自分の大伯父が花屋だった、それだけの事。


「じゃあ仕事帰り…お楽しみにな」

鬼道の呟いた言葉は去り際の咲良には聞こえなかった。


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