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ふと気付けば、朝日がさしていた。

…しまった、寝てた。

結局結論出なかった。
というか、この結婚相手選びをどう断るかに時間割いてた気がしてならない。

朝食をそこそこに、家を出た。
今日もまた練習のない日。

「お!咲良!」
『守か』

家を出て暫く歩くと守と遭遇した。
守の手にはサッカーボール。
やはり休みでもこいつはサッカーだな。

いつもなら私も付き合う所だが、生憎今日は瞳子監督の元へ行かねばならない。

『悪いけど守、お前はサッカーをやるようだが、今日は私は付き合えん許せ』
「おっ、残念だな。でも咲良はいつも付き合ってくれてるしな!
一日ぐらいは構わないぜ!

所でなんか用事あるのか?」
『ちょっと瞳子監督の所に…おひさま園に行ってくる』
「おひさま園かぁ。
あ、さっき風丸にも会ってな、おひさま園行くって。何だか凄く緊張してたぞ」
『…そうか』
「おひさま園で風丸となんか約束してるのか?」
『…サッカーする訳じゃないとだけ言っとく。』

事情を知っている所か私こそがイチローをああにしてる渦中の人物だと言う事は胸にしまった。
頼む、これ以上突っ込まないでくれ。

『守、悪いがそろそろ行きたい。時間に間に合わなく…なる』
もういっそ放り出して逃げたいけどな!
「そっか、じゃあもう俺行くな!」
『じゃ』

守はにかっと満面の笑顔を私に見せ、そして河川敷へ走って行く。

守の笑顔を見なきゃやってらんねーよ、もう。
ありがとな守、せがんだ訳でもないのにそっちから笑顔見せてくれて。

さて、難関行くぞー。


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