3/7 ふと気付けば、朝日がさしていた。 …しまった、寝てた。 結局結論出なかった。 というか、この結婚相手選びをどう断るかに時間割いてた気がしてならない。 朝食をそこそこに、家を出た。 今日もまた練習のない日。 「お!咲良!」 『守か』 家を出て暫く歩くと守と遭遇した。 守の手にはサッカーボール。 やはり休みでもこいつはサッカーだな。 いつもなら私も付き合う所だが、生憎今日は瞳子監督の元へ行かねばならない。 『悪いけど守、お前はサッカーをやるようだが、今日は私は付き合えん許せ』 「おっ、残念だな。でも咲良はいつも付き合ってくれてるしな! 一日ぐらいは構わないぜ! 所でなんか用事あるのか?」 『ちょっと瞳子監督の所に…おひさま園に行ってくる』 「おひさま園かぁ。 あ、さっき風丸にも会ってな、おひさま園行くって。何だか凄く緊張してたぞ」 『…そうか』 「おひさま園で風丸となんか約束してるのか?」 『…サッカーする訳じゃないとだけ言っとく。』 事情を知っている所か私こそがイチローをああにしてる渦中の人物だと言う事は胸にしまった。 頼む、これ以上突っ込まないでくれ。 『守、悪いがそろそろ行きたい。時間に間に合わなく…なる』 もういっそ放り出して逃げたいけどな! 「そっか、じゃあもう俺行くな!」 『じゃ』 守はにかっと満面の笑顔を私に見せ、そして河川敷へ走って行く。 守の笑顔を見なきゃやってらんねーよ、もう。 ありがとな守、せがんだ訳でもないのにそっちから笑顔見せてくれて。 さて、難関行くぞー。 |