カレンダー
*元拍手お礼文。卒業後龍レン。リューヤさんが乙女なので注意。
気が付けばもう、今年も終わりに近づいていた。年末といえば、音楽番組への露出も増えてST☆RISHとしての活動時間がいつもよりも多くなる。年始には神宮寺レン個人名義でのアルバムのレコーディングをすることも決まっていて、仕事用のスケジュール帳は真っ黒に見えるほど予定で埋まっている。忙しくて仕方がないほど仕事があるのはいいことだが、年の瀬になると一年の疲れを感じてしまうのも正直なところだ。
ふと、自室の壁にかかっているカレンダーを見つめる。今年も後数日しかない。予定は全て手持ちのスケジュール張に書きこむために、特に何の書きこみもない真っ白な12月のカレンダー。一応、25日のクリスマスには、仕事が終わった後にリューヤさんと会う約束はしているのだけど、そんな予定をわざわざ書きこむほど初心なレディのようにはなれない。
ただ、何ということもなくカレンダーを壁から外してみる。そのカレンダーは毎月破るタイプではなく、めくっていくタイプのものであったから、何の気なしにパラパラと過去を順番に振り返った。12月、11月…本当に忙しかった日々。8月、7月……この頃は全国ツアーの真っ最中だった。4月、3月……そういえば、今年の俺の誕生日には会えなかったんだっけ。2月、今まで真っ白が続いていた中に、自分で書いた覚えのまったくない赤い丸印を見つけた。
2月14日 来年は一緒に祝おう。龍也
その文字を確認した瞬間、思わず吹き出してしまった。だって、もう大の大人の癖に、しかも普段はあんなに強面のオーラを出している癖に、こんな純情そうなレディみたいなことをしてしまう恋人が可笑しくて、大好きで、堪らなくて。でもそんな自分も、来年のカレンダーに変える時にはこの2月の部分だけとっておこうかな、なんて考えてしまっているのだから、結局俺たちは案外似た者同士なのかもしれないね。
(赤い文字から、溢れ出る愛)
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リューヤさんが案外乙女チックだったら可愛いと思うのです。そんなリューヤさんに、恥ずかしいなあ……とか思ってる神宮寺が実はいちばん乙女だと思うww
20120101
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