ハロー、ハロウィン
*龍レンのハロウィン小ネタ。
こいつは結局ハロウィンなんてどうでもいいんだろうな、なんて頭の片隅でぼんやり思う。
俺が放課後、職員室ではなく授業準備室によくいることなんて神宮寺にはもうバレバレだった。それ程あいつはよく俺のところに来るようになっていたのだ。
「今日はね、ハロウィンなんだってさ」
そう言う神宮寺の片手にぶら下げた紙袋には、色とりどりの包装紙に包まれた何か、恐らく手作りの菓子類だろう。最近の若者の間ではハロウィンは親しいものに菓子を贈るという行事に変わってきているらしい。(仮装をするような物好きな輩もいるらしいが)
こんなに女子共からプレゼントを貰っているのなら、俺は何もする必要などないなと思う。こいつが部屋に来た時には、菓子をよこせだの言い出すのではないかとも思ったが。
「あのね、リューヤさん。俺欲しいものがあるんだけど」
「いつからハロウィンは何でも欲しいものが貰える日になったんだ」
いいじゃない少しくらい、なんて笑いながら、神宮寺が俺の隣に腰かけて瞳を閉じ、キスを強請る。ここで甘やかす俺もどうかしてる、という考えが頭をよぎるが、今日は甘やかしてもいいかという答えで落ち着いた。
神宮寺の唇にそっとキスを落とす。このキスが、来年も再来年もお前の欲しいもので有り続けたらいい、などと思いながら。
(愛、もしくはそれに準ずるものをください)
* * *
バイトだったため、かなりやっつけ仕事なハロウィン小ネタでした。
龍レンの甘えたがりで欲しがりな神宮寺さんが最近すごく熱いです。どうやら神宮寺さんを甘やかしたい時期に突入したらしい(^^)
タイトルについては突っ込んではいけないよ←
20111031
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