心のシャッター


*付き合ってる設定のレン翔小ネタ。










デジタルカメラを買った。授業の課題でブログを作れ、っていうのが出たこともあって、そういうのが少し苦手な俺も写真とか貼ればネタもできるんじゃねーかなって思ったのが最初の理由。でも後から考えたら、1年間しかない学園生活だ、思い出を残しておきたいとも思ったし、ほとんど即決で購入を決めた。那月と買いに行ったから、何か上手く丸めこまれて(というか勢いに押されて)ピンクのデジカメを買った。まぁ、ピンクは俺のイメージカラーらしいし、別に嫌いな色ではないからいいんだけど。(那月が可愛い可愛い言うのがウザい)

その次の日の放課後、レンと2人で教室で課題を片付けていた。実技系じゃなくて座学系の課題だから、2人でというよりはほぼレンに助けてもらっていたんだけど。その時にふとカメラのことを思い出して、せっかくだからレンでも撮ろうと思いついたのだった。でも……何故かレンはそれを嫌がった。

「え……お前、写真嫌いだったっけ?」

と、困惑気味に俺は聞く。仮にもアイドルになろうとしている人間が写真嫌いだなんて、そんなことはないだろう。しかもレンはすでにファンも多いし、たまに写真を撮らせてくださいと頼まれているのも目にしたことがある。(なのに、なんで)

「写真になるとさ、俺が古くなるじゃない」

俺の手からそっとカメラを取り上げたレンが、ふっと寂しそうに笑う。あぁ、これはこいつが俺にしか見せない笑い方。普段は隠している部分を俺に見せる時の笑い方。

「翔の前ではね、いつも新しい俺でいたいんだよ」

そのまま優しく唇を重ねられる。何だか泣きたくなるほどに優しい、それでいて鮮烈な、そんなキス、だった。



(俺のことを、思い出になんてさせないから)



* * *

このネタを書こうと決めた時、レン受けで書くかレン翔で書くかをリアルに小一時間ほど悩みました←
普段は余裕な態度で翔ちゃんをからかって遊んじゃうレン様が、たまにふっと寂しそうな空気を纏うのを男気全開で受け止める翔ちゃんという、気持ち翔レンっぽいレン翔が最近好みです。すごくどうでもいいけど、今、男気全開って打ったら男気全壊って変換されてちょっと面白かったよw本当にどうでもいいねw
タイトルの「心のシャッター」は「心のダム」的なアレということにしといてくださいww←
20111018

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