必然の恋だった


*元拍手お礼文です。いろいろとはしょって書いた翔レン♀の別れ話小ネタ。事務所に別れさせられたという設定。救いはあるけど甘さがないのでご注意ください。










「ねえ、私たち、友達だったら終わらなかったのかな?」

どうしてこんなことを彼に聞きたいと思ったのかはわからない。ただ、目の前に悠然と横たわる認めたくない事実を、少しでも救いようのあるものに変えたかったのかもしれない。それなのに。

「終わったと思う」

彼から返ってきた言葉は、ひたすらに私を泣きたい気持ちにさせた。

「きっと、友達だったとしても、いつかは絶対好きになってた」

終わりに向かうことしかできない恋なんて馬鹿げている。そう思うのに彼を選ばずにはいられなかった。彼を好きにならずにはいられなかった。きっと、こういう結末を迎えるべきだったのだ。美しい結末だ。ただ一つだけ示された、尊い終わり方なのだ。
それでも、出会わなければよかったとは思えない。だって今の私は、ほとんどが彼の与えてくれたものでつくられているのだから。



(わたしをつくった恋が、終わった)



* * *

翔ちゃんがイケメンすぎてつらいです。
20140522

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