短編 | ナノ
 
「そう言えばこないだテニ部でカラオケ行った時、仁王バレキス歌ってたよね」
「そうぜよ」
「どうじゃおまん等、メロメロじゃろう?とか言ってたね。女は私しかいないのにね、おまん等ってあれはどういう、まさかブンちゃんとか柳生に対しての問い掛けも含んでたのかな」
「なしてそこに丸井や柳生が含まれるんじゃ」
「だって仁王ってそういう趣味ありそうだし」
「俺は女にしか興味なか」
「そこだけ聞いたら最低な奴に聞こえるね」
「しかしメロメロになったろ?」
「うん、あれは惚れた」
「ほ、ほんまにか!?」
「ギャップ萌えだよね」
「ギャップ……何てあったか?」
「あったよかなり」
「おまんさんどんなイメージ持っちょるんじゃ」
「いっつもクールだからあんなこと言うとは思わなかった」
「ほ、ほうか?」
「だってキラリーン、だよ」
「……は?」
「あの柳がキラリーンてかなり萌えた、しかも手振り付きとか。幸村君とか赤也とかブンちゃんはかなり大ウケしてたけど」
「おまんさん、柳に惚れたんか」
「うん!」
「……俺には!」
「だから仁王はあっちの趣味があるのかと」
「無いぜよ!」
「でも柳生と仁王はお似合いだと……あ!柳ー!」
「おまっ、待ちんしゃい!……はぁ、なしてちょっと合いの手を入れただけの柳に惚れるんじゃ……」
「お早うございます、仁王君」
「……おお、柳生」
「どうかしましたか?随分落ち込んでいるようですが」
「……」
「な、何ですか、仁王君。そんなに私の顔を見て」
「……俺にそっちの興味は無いぜよ」
「はい?……私にもありませんよ!」




20100727
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テーマ「人外ファンタジー」
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