※会話文























「おやおや、海藤泣いているのかい」
「僕はキミも嫌いだ」
「おや、嬉しいね、私の他にも嫌いな人ができたみたいだ」
「嬉しい?ばかなのかキミは、ああ、ばかだったな」
「ばかとは言うな、私は海藤より成績はいい」
「だから嫌いだ」
「はあ、つまらないな」
「キミには友達もいる」
「あれは違うさ、友人なんかじゃない」
「ならなんで」
「ただ絡んでくるだけさ、私は友人だとは思わない」
「でも」
「海藤泣いているのかい」
「黙れ」
「ふふ、」
「笑うな」
「ばかだなあ」
「煩い」
「海藤、キミの友人ならここにいるだろう」
「な」
「私とキミは友人、違うかい」
「ちが」
「おやおや残念だ、私は私に付きまとうあの女達よりは海藤の方が友人に近いと思っているんだけれどな」
「、」
「ほら、ハンカチ」
「…すまない」
「友人なんだ、当然だろう」
「……ああ、ありがとう」
「その言葉は私を友人として認めたと思っていいのかい」
「ああ、僕にもやっと友達ができた」
「では一緒にサボタージュしようか」
「それはだめだ」
「じゃあ私は一人でサボるとするか」
「それもだめだ」
「は」
「友達として、キミに言おう、サボタージュはいけない!授業にでろ!」
「めんどくさい」
「さあいこう」
「引っ張るなよ」
「さあいこう」
「私は海藤のように授業にでなくても勉強ができるからいいのさ」
「やっぱり僕はキミが嫌いだ」