眠いな、携帯を開くと夜中の3時、そりゃ眠いわと呟いて目を瞑る。
少しして寝れそうだと思った瞬間携帯がなった、私はびっくりして携帯を床に落としてしまった、ごん、嫌な音がして携帯がならなくなった、壊れたかと心配して携帯を取ろうとしたらまたなった。
こんな夜中に誰だろうと携帯を開くとそこには鬼道と書いてあった。
私は目をごしごしとこする、鬼道、そうか鬼道が。

「えええ!?」

少しばかり大きな声を出してしまった私は口を両手でふさいだ、そんなことしてる今も携帯がなっている、私は携帯の通話ボタンを押して耳に押し当てた。
すると当然ながら携帯の向こうから鬼道の声がした。

「夜遅くに悪い」

その一言でばっちり目が覚めた。
私は大丈夫だよ、と答えてなんの用事なのか聞いた。

「あ、いや、特に用はないんだが、ふとお前の声が聞きたくなってな」

なんだか彼氏みたいなことを言うなと思ったがそうだ鬼道は私の彼氏だったと私はくすりと笑った。

「どうした?」
「なんでもないよ」
「そうか」

なんだか安心したような声の鬼道、私はまた笑いそうになった、いつもの鬼道じゃないみたいだ。

「鬼道」
「なんだ?」
「好きだよ」
「知ってる」

鬼道は?そう聞けば鬼道はふっと笑った、どきり、心臓が跳ねた。

「好きだ」

私の耳に鬼道の声が響いた、ああ、心地よい、私は目を瞑った。
そして鬼道に言う。
おやすみなさい。