風邪ひいた、幼馴染みは俺の部屋にきてそう言って倒れた、風邪なら自分の部屋で寝ろぃ、何故来た、そう言って俺のベッドにのせる、幼馴染みは私、一人は怖いアル、涙目だった、てか誰だお前何キャラだ。
つまり母も父も兄弟さえもいないのですよ、そう言ってへくちっとくしゃみした、くしゃみは随分可愛いな。
寂しいからブンブンの家来たへくちっ、ブンブンって言うな、そう言って俺は布団をかけてやる、おでこに手をのせると幼馴染みのおでこは熱かった。
ばっか、まじで風邪かよ、俺がそう言えばだから最初に言ったじゃない、と幼馴染みは言った。
冗談だと思ってた、そう言って薬やら水やら取りに部屋をでようとすると一人は嫌だと幼馴染みは泣き出した。
あーもーなんなんだよお前。
わかった、俺そばにいるから泣くな、そう言って涙を拭ってやると幼馴染みはすぐに泣きやんで笑った。
あーこいつアホみてーな笑顔だけど癒されるんだよな。
ブンブン、だからブンブンって言うな、幼馴染みはニコニコしながら好きだよ、と言った。
ばっか、恥ずかしいからそんなこと言うなよ、顔をふいとそらすと幼馴染みはへへ、と笑った。
そうだ、俺は閃いた。
なに、ブンブン、だからブンブンって言うな、何回目からわからない言葉を発する。
それよりお前ちょっと目瞑れよ、そう言えば幼馴染みはうんと小さく返事して目を瞑った。
ちゅ、唇と唇がくっつく、幼馴染みは目を真ん丸くしてブンブン今、だからブンブンって言うなよ、そう言えば幼馴染みはまたへにゃと笑った。
風邪は誰かにうつすとなおるんだろぃ、そう言えば幼馴染みはへにゃへにゃ笑いながらありがとうと言った。
俺が風邪ひいたらお前看病しろよ、うん、ブンブン大好き、ばっか恥ずかしいっつの、そう言って頭を小突く、幼馴染みはへにゃと笑った、俺も笑う。
なおったらデートしような。