※会話文

















「先輩俺と付き合いましょ」
「やだ、赤也は私のタイプじゃないの」
「じゃあ先輩のタイプって?」
「名前に色の名前がついてなくて、髪がわかめじゃなくて」
「うんうん」
「英語が得意」
「げ、まるで俺と正反対!」
「(わざと正反対言ってるって気付いてないのか)」
「でもいいじゃないスか先ぱーい」
「よくないよ」
「じゃあ俺英語で100………20点とってみせますから!」
「低!」
「ええ、超高得点じゃないスか」
「…お前いつも何点なんだよ」
「2…10点くらいです!」
「ちょっと高めに言ったろ」
「バレました?」
「まじで高めに言ってたのか」
「頭抱えないで下さい先輩!俺頑張りますから!」
「うん!てかちょっと待って、20点取っても私付き合わないからね」
「えー!まじっスか?」
「まじだよ」
「先輩20点取ったら付き合って下さい!国語で」
「今!?今それ言う!?却下だよ!しかも最後に国語でとか言っただろ!」
「バレました?」
「バレバレだよ!」
「じゃあ英語で?」
「英語でもだめだよ!」
「あーもうじゃあどうしたらいいんスか!?」
「いや何をしてもだめだって言ってんのがわかんないのキミ!」
「……!?」
「ちょ、泣くなよ…」
「でも、俺、でも」
「わかった、わかった、英語で100点だったらいいよ付き合ってあげる」
「もうひと声!」
「ばかやろう!」
ばっしーん
「殴られた…」
「そりゃ殴るわ!もうひと声言われたら殴るわ!」
「俺…俺…」
「だから泣くなよ…はあ…」
「俺、先輩のことまじで好きで、だから、だから」
「わかった、90点にしてあげる」
「もうひと声」
「ばかやろう」
ばっしーん
「やっぱ殴られた」
「そりゃ殴るわ!」
「でも俺…」
「もう泣いても下げん!点数は下げんぞ!」
「先輩付き合って下さいいいいい」
「抱き付くな!」
「俺…俺まじで好きですよ」
「もう下げん、そんなうるうるした目をしても下げん」
「先ぱああい」
「なにが先ぱああいだ、もうひと声!とか言ってたくせに」
「だって俺まじで先輩のこと好きだもん」
「赤也…」
「だから…だから、先輩に振り向いてほしくて」
「わかった、これから二人の愛を育もうね!」
「先輩…!」
「とでも言うと思ったかボケ!」
「ちぇっ」
「ちぇって言ったな!」
「もういいです、今日はこれくらいにします、でも俺諦めませんから」
「なっ…諦めろよ!」
「先輩のこと、本気で好きなんで」
「…」
「じゃあ先輩また明日!」
「お、おう」