こんこんこん、リズムよく机を指で叩く、あー怠い、怠すぎる。

「閻魔さまあ、怠いでーす」
「あ、俺もー」

そう言って閻魔さまはじゃあ外行って遊ぼうか!と笑った。
私は賛成です、と答えて立ち上がる、すると後ろから声がした。

「仕事して下さい」

くるりと後ろを向くと鬼男が書類を私の机においた。

「えー」
「やだー」

二人でそう言って反論する、鬼男の顔がどんどんしかめっ面になっていく。
少し反論の声が小さくなる。
閻魔さまが私の耳元で鬼男くん怖くない?と聞いてきた。
めちゃくちゃ怖い、と返して二人してだよね、と笑う。
すると頭を叩かれた。

「仕事しろ!」
「痛い痛い」
「ちょっと暴力反対!俺だけならまだしも女の子に手をあげるなんて酷いよ鬼男くん!」

あ、閻魔さま優しい。

「ならさっさと仕事しろ馬鹿閻魔とそこのキミ!」

鬼男がびしいっと私を指さす、私はそこのキミと呼ばれたのにムッとして反論する。

「私そこのキミじゃありませーん、鬼男の彼女でーす」
「あ、鬼男くん照れた」
「ばっ、照れてなんかないですよ!仕事しろ!」

ばっしーん、閻魔さまがビンタされた。

「痛っ!俺だけ?なんで俺だけ!?」
「鬼男優しー大好きー」

そう言って抱き付くと鬼男は顔を真っ赤にした。
面白くてくすくす笑うと鬼男は私の頭にぽんと手をおいた。

「だっ、抱き付いてないでキミも仕事しなさい」
「はーい」

大きな声で返事して椅子に座って机にむかう、あー書類が増えちゃった。

「なんだか俺寂しい」
「閻魔さま、早く彼女作って私に紹介して下さいね」
「うん!絶対セーラー服の似合う可愛い彼女作るよ」
「きゃー変態だー」
「(ばかかこいつら)」

――――――
アンケより鬼男を書きたかったのに閻魔が…
またリベンジしてやる!