※会話文
※ホモっぽい発言?あり?



















「田中」
「ん、どうした?」
「大変だ」
「は?」
「大変な変態だ」
「え?どうしよう全然意味わからない」
「私もわからない」
「ええー!」
「まあ取りあえず田中を呼んでこいって村井くんに言われただけなんだ」
「最初にそれを言って下さいな」
「いえっさー」
「しかし何だろうな」
「さあ?なんか田中を強制的にオタクの世界に引きずり込むとか言ってたけど大丈夫だよ」
「大丈夫じゃねぇえええ!」
「いや、椅子に巻きつけて三日三晩アニメ流しながら語るくらいだって」
「いっそ拷問じゃねーか!」
「妹と弟も一緒に、軽い気持ちですぐ新世界って言ってたよ」
「ちょっとなんだろう…これが殺意か」
「洗脳は得意だから失敗はしない、しても廃人になるだけらしいよ」
「人間の急所について調べてから行くわ」
「ちなみに妹と弟はもう村井くんの所にいる」
「はああああ!?」
「と、いいなって言ってた」
「何なんだよ本当に何なんだよー!」
「カレーにはやっぱり」
「ナンなんだよー!ってお前まじ殴るぞ」
「私はやっぱりライスなんだよー!」
「僕はハヤシライス派なんだよー!」
「鈴木も一緒に殴られたいのか」
「っ、ああ、殴れよ!僕を気が済むまで殴れよ!だけど僕の天使には手を出すな!」
「ハヤシライスか…失念していたな」
「格好つけたのにあいつ全然聞いてねぇぞ」
「ふっ…そんなの慣れてるさ」
「何だろう涙出てきた」
「泣くなよ田中」
「泣くなよ田中くん」
「やべえやっぱり殴り倒したい」
「おっ、押し倒したい!?なんて破廉恥な!天使逃げて!」
「え?鈴木お前耳に妖精でも飼ってんの?誰がこいつを押し倒したいって言ったよ」
「え…まさか押し倒したいのは鈴木くんの方…?」
「うそ…そんな田中くん…」
「もうやだ…」
「泣くなよ田中」
「泣くなよ田中くん」
「もう何なんだよ」
「またカレーのネタ?」
「違う」
「ハヤシライス?」
「違う」
「ビーフシチュー?」
「違うわ!」
「まあまあ田中、落ち着いて、落ち着いて、鈴木くんを押し倒したいってのはよくわかった」
「何もわかってないよお前ら!」
「合意なら私は何も言わないから」
「僕も合意なら文句はないから」
「鈴木…お前…?」
「まあ絶対に嫌だけどね」
「こっちの台詞だけどね!!」
「私邪魔にならないように帰るね」
「やめろよ!邪魔じゃねーよ!」
「…たな、か…そんな」
「田中くん君に天使は渡さない!」
「いやいらないけど」
「遊びだったのね!?」
「いや、その…」
「許さない…天使の無垢な心を弄んだこと…あの世で後悔するがいいっ」
「え?は?無垢?どこが?」
「そこをツッコむなよ、いくら私でも泣くよ?」
「でも無垢はねーよ」
「じゃあ純粋」
「純粋に土下座してこい」
「なにそれひどい」
「せいぜい『じゅ゛ん゛ずい゛』くらいか?」
「濁点ーッ!」
「汚水でいいか」
「どうしよう前が見えない」
「眼科行くか?」
「何だろう田中がここにきてドSになった」
「なんつーか、泣き顔っていいな」
「すごい笑顔だーいやだー田中はドMがいいよー」
「ドMは村井だろ」
「ああ…鈴木くんは…」
「あいつ実はSっ気あるぞ」
「そうなの?」
「お前にデレデレだからな、だけどお前がいなかったりお前以外には結構キツい時あるぞ」
「へー」
「丁寧な口調で毒吐くからなあ」
「ちょっと見てみたいね」
「お前の前じゃ無理だろ」
「ムービーとってよ」
「まあ、暇だったらな」
「ありがと、これは田中の家の近くの駄菓子屋で使える金券だ」
「さんきゅ」

その時の鈴木
「なんだろうすごく無視されてる…」

その時の村井
「あ、アニメの時間だ、帰ろ」