「おはよう」
「おはようございます」
「おはよ」
「おはようございます」

何故だ何故だ何故だ!
こいつら何故時間通りに来てるんだ、いつもなら『ちょうちょ追いかけてたら重い荷物を持った血の繋がらない妹がいて荷物持ってあげてたら妹がお礼にってケーキだしてくれて食べてたら遅くなっちゃった…』とか言って3時間後くらいにくるのに。

「今日の書類は?」
「あ、これです」
「俺のは?」
「こっちです」

俺が書類を指差すと二人は書類を次々と片付けていく、おいおい今日も仕事するのか、嘘だろ、まさか、夢。

「っ」

夢じゃなかった。


「ここ間違ってるよ」
「え?」

書類を見ると確かに間違っている、しまった、俺はすみませんと謝って書類をなおす、別にいいよと笑っている先輩はいつも通りだ、なにがあったんだ。

まさか誰かが変装しているのか、俺はちらりと二人を見た。

「俺…これが終わったら…セーラー服がよく似合う美人と結婚するんだ…」
「閻魔!死亡フラグ死亡フラグ!」

いや、それはないな、しかしちゃんと手が動いている、くそ、なんかむかつく。
しかもたまにこっちみて二人してハハハって笑うんだよあああうぜええ。

「ばいばいきーん」
「さらば!」
「ちょ!またか!」

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