※会話文



























「鈴木くん!」
「やあ天使、朝から会えるなんて星座占いって意外とあたるんだなあ」
「星座占いってお前は女か!」
「うるさいよ飛鷹くん!」
「まあまあ、はい、これ」
「あ、もしかして昨日の?」
「うん」
「俺もちゃんと作ってきたぞ」
「ありがとう…」
「あ、いたいた、おい俺も作ってきたぞ」
「田中くん…」
「のんちゃんは……あ、のんちゃーん!」
「あ、みんないるの?」
「のんちゃんも作ってきた?」
「うん!」
「みんな…ほんとにありがとう」
「ほら、やってみてよ!」
「うん!」
「じゃあ田中くんのから…」
「おう、鈴木が苦手な漢字から探してきた」
「あ、難読漢字だね、えっと」
「なにこれ…暗号?」
「いや中国語だな」
「漢文かもよ」
「鴛鴦…これはおしどり、またはえんおうだね」
「げ、お前漢字苦手じゃなかったのかよ」
「苦手だからこそ勉強するのさ、蠱惑…こわく、か」
「だめだ頭が爆発する」
「同感」
「右に同じく」
「茸…きのこ、細雪…ささめゆき、熟熟…つらつら、区区…まちまち、」
「なんだよちくしょー」
「全部あってるの?」
「うん…」
「じゃあ次は私ね」
「佐々木さんのは…あ、料理っていうか野菜のこと?」
「うん」
「新鮮な茄子の見分け方…確かはりがあってへたの下が白いのがいいんじゃなかった?」
「すごいね鈴木くんなんでもできるんだ」
「いやいや、長葱…は」
「わからない?」
「長葱は確か白い部分と緑の部分がはっきりしているのがいいんじゃなかった?」
「鈴木は博識だな」
「はくしき…?なにそれ」
「俺もわからん」
「指揮者が吐くんじゃない?」
「なるほど」
「そうなのか…」
「いや…お前らほんとばかか」
「田中うるさいぞ!」
「えっと、料理のさしすせそ…か」
「料理にさしすせそなんてあるの!?征矢知ってる!?」
「知ってる」
「え…みんな知ってるの?」
「まあ普通だろ」
「砂糖、塩、酢、せいゆ、味噌でしょ?」
「負けた…」
「のんちゃんが負けただと…」
「次は俺だ!絶対解けないぞ!」
「飛鷹くんの問題は……この犬の犬種はなんでしょう?え?この犬手書き!?」
「おう」
「うま!飛鷹の意外な才能をみてしまった」
「ほんとに上手」
「征矢の絵可愛いよね」
「えっと…取りあえずこの犬はジャックラッセルテリアだよね…あとヨークシャーテリア………テリア好きだね」
「テリア可愛いからな」
「てか問題数2問って確実に絵頑張りすぎただろ」
「手は抜けないからな」
「なにこいつ真面目くん!?」
「ふっふっふっ」
「あれ?頭おかしくなったか?」
「さすが鈴木くん…ここまでよくすらすらと解いたね」
「さすが学年一位」
「しかし!私の問題は解けないよ…」
「こいつ多分ラスボス気取ってるよな」
「一番弱いのにな」
「私の問題は暗号だよ…ほぉら、解いてみな」
「いかん
 ばする
 じまて
 ついし
 がそい
 たしあ」
「なんだこりゃ」
「待って隣りに逆立ちの兎がある………後ろ…後ろを逆様から読む…あ…い…し…て…る…ん………愛してる!?」
「ねーよ」
「ねーな」
「ないね」
「ふっふっふっやはり解けないか…正解は明日忙しいってまじ?留守番かい?でした」
「…逆さまに読んだだけだな」
「単純ね」
「鈴木は深読みしすぎたな」
「さすが天使…難しかった…」
「はっはっは、私って天才?」
「ねーよ」
「ねーな」
「それは…」
「ないね…」
「…」