※ほぼ会話文









「子供の頃の夢ってみんななんだった?」

みんなそろっての勉強会を田中の家でやるのも恒例になってきたある日、私は勉強から逃げたい一心で勉強とは全く関係のない話題をだした。

「さあ勉強再開しよう」
「待ってよ田中ああ」
「お前絶対勉強から逃げたい一心で勉強とは全く関係のない話題をだしただろ」
「わお!バレた!…い、いや違うよ、ほら、過去を振り返るのも勉強には必要さ、復習だよ」
「わお!バレた!って聞こえたからな、復習ならお前これやれ」
「なにこれ」
「俺がお前のために作った問題だ」
「うわあああんのんちゃん田中が私の心から崩しにきてるよお」
「はは…」
「愛情だよ」
「そんな愛情捨てちまえばかやろう!」
「そうだ田中くん天使専用の問題なんか作って天使の心をつかもうだなんて、なんて卑怯なやつだ!しかも愛情って、愛情って……うわあああ僕も今から作ってやるうう」
「いやそういう意味じゃ」
「そうだお前…このやろう…頭がいい奴にしかできない方法で……くそ………」
「飛鷹悔しがりすぎだろ…あ、忘れてたこっちは佐々木の」
「ありがとう」
「「二股だとおおおっ」」
「いや飛鷹のもあるよ」
「あ…すまん」
「なんだよ田中くん…みんなからの好感度をあげるために手作りの問題なんかつくって…しかも…僕のはないのかよ!」
「いやお前俺より頭いいだろ!」
「じゃあ私鈴木くんの問題をつくってあげる」
「やはり貴女は天使だ」
「鈴木くんが知らなそうな問題つくるよ」
「いいかもね、私もやる」
「佐々木まで…」
「俺の問題は絶対解けないぜ」
「飛鷹までノリノリかよ」
「みんな…ありがとう」
「明日が楽しみだね」
「僕明日は絶対学校休まないよ」
「じゃあ今日は解散」
「お前それが目的だろ」
「い…いや…そんなことはないザマス」
「そうだ!僕の天使が僕を利用するなんてありえない!」
「鈴木ってかわいそうだな」