※会話文

















「あー!鈴木くんの今日のピン兎ちゃんだ!」
「へへ、可愛いでしょ?」
「お前は女か」
「なんだい飛鷹くん、嫉妬?」
「うるせえ、だいたい最近いっつも女みてえにピンなんかしやがって」
「前髪が邪魔なんだもんしょうがないでしょ」
「そうだよ征矢、似合ってるしかっこいいじゃん」
「(かっこいいだと!?)」
「さすが僕の天使…嬉しいよ」
「お、なにやってんの?」
「あ、田中!みてみて、鈴木くんかっこいいでしょ」
「ん?あ…それってお前が昔渡せなかったやつだろ」
「え?」
「渡せなかったやつ?」
「なななな…」
「ああ、鈴木がさ、その頃からもうこいつのこと好きで、兎が好きだって聞いてこれ買ったんだけどいざとなったら恥ずかしくて渡せなかったやつ」
「まじかよ鈴木だっさ」
「恥ずかしい…」
「私兎のピンほしかったな…」
「ならあげようか?」
「うーんすっごくほしいんだけど鈴木くん似合ってるし…」
「いや、いいからいいから、はい」
「ありがとう…あ、じゃあさその兎のピン2つあるから1つちょうだい、それで私の持ってる兎のピン1つあげる」
「いや、いいよあげるよ」
「ううん、おそろいでつけようよ、はい」
「うん!(お、おそろい!)」
「(おそろいだと!?)」
「はっは、なにこのバカップル」
「田中くんたまにはいいこと言うじゃないか」
「ばかじゃないよ〜」
「ツッコむべき場所が違うだろ!」
「えー?あ、わかった、征矢もおそろいがいいんだ」
「なっ」
「はい、鈴木くんとおそろい!」
「は?」
「はっは、バカップル〜」
「バカップルだ〜」
「田中覚えてろ」
「ちょっと田中くんきて」
「ん」
「バカップル〜」
「バカップル〜」
「「しね鈴木!」」
「ほんとにカップルみた〜い」
「だね〜」
「すっ、鈴木ぃいいいいっ」
「あははつかまえてごら〜ん」
「バカップルだ」
「花畑が見える」
「いや海辺だな」