沖田さんばかですか、ああばかでしたね、そう言えば沖田さんは私の頭を思い切り叩いた、私は叩かれた場所を押さえて沖田さんを睨む。
沖田さんはニヤリと笑った、ちくしょう整った顔しやがって。

「沖田さんもイケメンですけど土方さんの方が数倍イケメンですよね、中身とか外見とかもすべて沖田さんに勝ってますよね」
「土方のヤローはただのマヨネーズヤローでぃ、イケメン?笑わせないでくだせぇ」

そう言って沖田さんは私の団子をぱくりと食べた、私はあっと声をあげた、すると沖田さんはまたニヤリと笑った、ちっと舌打ちして私は大福を口へと運んだ。
それを見た沖田さんはちっと舌打ちした。

「マヨネーズは美味しいですよ、ドSの方が問題ですよあはは沖田さんとか死ねばいいのにー」

そう言えば沖田さんはお前が死ねと言ったので私は大福を全部口にいれて無視をした。
すると沖田さんはまたちっと舌打ちをした。

「あーあ、土方さんと付き合えばよかったな」
「お前みてーなブスは俺みたいな優しいイケメン逃したらもう二度と付き合うなんてできやしやせんですぜ」

そう言った沖田さんの顔はむかつくくらい笑顔だった。
私は鼻でくっと笑ってやって沖田さんに私はブスじゃありませんから沖田さんと別れてもすぐ付き合えますと言ってやった。

「可愛くねえヤローだ」
「沖田さんもね」

もうひとつの大福に手をのばす、ぱしっと手を沖田さんに叩かれて大福をとられた。
私は何か食べ物がないかと鞄をあさる、何もなかった。

「口あけてくだせぇ」
「は」

大福を口にねじ込まれた、苦しい苦しい、私はお茶で大福を流し込む、このやろう喧嘩うってんな、沖田さんを睨むと沖田さんは楽しそうに笑った。

「俺ァ、あんたと付き合ってよかったと思ってる」
「は」

なにこいつ、いきなり変なこと言って、私だって、私だって沖田さんと付き合えてよかったと思ってるんだから。
ふん、とそっぽむけば沖田さんはくすくす笑っていた、沖田さんは私の頭をぽんぽんと撫でて仕事にいってきやすと言った。

「怪我とかしたら、許さないから」

沖田さんの後ろ姿に私は叫ぶ、沖田さんはひらひらと手をふった。