※会話文




























「なんで幸一先輩の携帯折りに行くのに征矢までくるの?」
「気にするな、折ったあと踏み付けるだけだ、あと意味聞く」
「なら来ないで!」
「は?」
「意味聞かないで、意味聞いたら私征矢のこと記憶なくなるまで殴るから」
「は?こわ…なんで?」
「いいの意味は聞かないでね、折ったあと踏み付けるのはよし」
「ああ…わかった」
ピンポーン
「はーい」
「のんちゃん、幸一先輩はいますか?正しくは幸一先輩の携帯はいますか?」
「え。いるけど…飛鷹君は?」
「私の付き人だから気にしないで」
「おう、折ったあと踏み付ける係だ」
「え?」
「いいのいいの、幸一先輩の携帯だして、てかあがらせてもらうよ」
「うん、どうぞ」
「俺もあがらせてもらう、悪いな」
「ううん、大丈夫」
どたどたどた
「幸一先輩!」
「おー、可愛い後輩達よ、先輩になにか用か?」
「携帯貸して」
「なに?はい」
「仲良く半分こだッ!」
「ぎゃあああああ俺の携帯ちゃーん!マイハニー!」
ぐっしゃー
「そして征矢のかかと落とし!もう先輩泣いちゃう!」
「すっきりしたわ…幸一先輩、もう二度とあんなメールしないで下さいね」
「あれどういう意味だったんだ?」
「死ね!」
「うおっ、まじで殴りにきやがった!ちょ、落ち着け!」
「幸一先輩も何か喋ったら刺すぞ!刺すからな!」
「刺す!?なにで!?」
「コンパス!」
「コンパス!?」
「ちょ、やめろよ!コンパスは危険だ!」
「なら殴る!」
ぼこっ
「ぎゃー!」
「記憶よ消えろ!」
「ギブギブ!」
「もうやめろ!」
「止めるなら征矢も殴るぞ!」
「ちょ、ま!いってえ!」
数分後
「取りあえず座ろう、先輩何も言わないから、この秘密は墓までもっていくから」
「そういうことなら座るよ」
「まじでいてえ」
「あ、ひとつ先輩言いたいんだけどいい?」
「はい」
「どうぞ」
「俺は褒めてのびるタイプだ!」
「全然関係ない…」
「もう一回殴られたいんですか、意外とマゾだったんですね幸一先輩」
「すみません調子のりました…なんか、言いたくて…褒めてのびるタイプだってことを」
「まあいいや、私は来週テストなので帰って勉強する、さよなら」
「俺も帰る、またな」
「二度と来ないでね」