※会話文



























「田中と鈴木くん」
「あ、よかったねほんと仲直りできて」
「よかったよかった」
「うん、それでこれ、」
「なに?」
「く、クッキー?」
「うん、焼いたの、お礼に」
「ありがとー」
「やはり天使!」
「へへ」
「俺には」
「え、征矢に?」
「ああ」
「ないけど」
「!」
「はっはっはっざまあみろ飛鷹くん!」
「黙れ鈴木のくせに」
ぼかっ
「何故僕はいつも殴られるんだ」
「余計なこと言うからだろ」
「ついでに田中も」
ぼかっ
「何故俺も…ただの嫉妬だろ」
「あ?田中何か言ったか?」
「いえ、よかったら一緒に食べますか?」
「おう」
「(まじかよー)」
「美味しい!料理もうまいなんてほんと天使だあ」
「鈴木くん褒めすぎだよ」
「いや、僕の目にくるいはなかった、結婚しよう」
「黙れキザ」
ぼかっ
「確かに美味しいね、ほら飛鷹」
「ん…」
もぐもぐ
「……い」
「飛鷹、聞こえるように言ってあげなよ」
「…………うまいよ」
「そう?へへっ」
「照れる姿もまた可愛いな!」
「田中こんな奴が学年1位で悔しくないのか」
「ああ…俺少し悔しいよ」
「どういう意味だ二人とも!」
「こいつが1位で俺が5位」
「なんだよ田中くん意見があるのか!」
「俺頑張ってんだけどなあ」
「僕だって頑張っているんだよ」
「眼鏡キャラってありがちだよな、田中」
「ああ、素顔で勝負しろよ鈴木!」
「あ、それ面白そう!鈴木くん眼鏡とってみて!」
「僕の天使がいうなら見せよう、僕の素顔を!」
「それほどでもない」
「俺もそう思う」
「格好いい!」
「(なに!?)」
「ほんと!?」
「ちょっとちゃんと見なよ!な、飛鷹」
「おう」
「えー格好いいよ」
「はっはっはっ飛鷹くんも田中くんも残念だったね!」
「お世辞か」
「お世辞だな」
「負け惜しみを!僕の天使は僕の魅力に気付いてくれたのさ」
「黙れ鈴木のくせに」
ぼかっ
「俺も殴るわ」
ぼかっ
「た、田中くんまで…」
「大丈夫鈴木くん」
「ああ…僕は貴女がいれば大丈夫です」
「こいつ絞め殺したいわ」
「飛鷹、奇遇だな、俺もだ」
「はっはっはっ二人とも笑えない冗談はやめたまえ」
「こいつが学年1位かあ…なんかムカつくわ…俺勉強頑張ろ」
「頑張れ田中!お前が1位の座を勝ち取るんだ!喧嘩のことなら任せろ、なんでも教えてやる」
「いや喧嘩って…」
「喧嘩は教科にないから」
「征矢喧嘩はだめ、メッ!」
「(やばいツボった…)」
「(ドストライク!)」
「(あー…確かに天然で可愛いかもしれない)」
「三人ともどうしたの」
「「「なんでもない」」」