※会話文



























「おい」
「なによ」
「その頬」
「喧嘩したの」
「ばかかお前は」
「なによ、征矢だって」
「俺は男だからいいの」
「男女差別!」
「あーもううっせ」
「何よ」
「ほら、こっちこい」
「なに…ひゃ、冷たい」
「冷やした方がいいだろ」
「いいよ別に」
「俺がよくない」
「…(まさか征矢そんなに私のこと…)」
「俺がやったもんだと思われる」
「ばか!」
「んだよ、事実だろ」
「そうだけどもう征矢のばか!」
「なんだよ、なに怒ってんだよ」
「怒ってない!」
「怒ってんだろ!」
「征矢の方が怒ってるよ!」
「怒ってねえ!」
「う………うわああああん」
「な、泣くなよ」
「みんな嫌い!大嫌い!」
「ちょ、どうしたんだよ」
「っ…」
「何があったんだよ」
「言わない」
「言え」
「言わない!」
「言え!」
「うっ…」
「あー…わかった、わかった言わなくていい、悪かった」
「征矢ああああっ」
「わかったわかった」
ぎゅう
「みんな大嫌い、私学校には征矢と田中と鈴木くんとのんちゃんだけいればいい」
「何があったんだよ」
「……先生、がっ」
「あ?先生?」
「お前みたいな優等生が飛鷹みたいな落ち零れとなんで幼馴染みなんだろうな、あいつにはもう関わるなよって」
「はあ…で?」
「最低って言ったら殴られた」
「は?喧嘩って先生と」
「うん」
「てか先生に殴られたのか?」
「うん」
「殴ってくる」
「やだ…いかないでよ、征矢…」
「お、おう」
「もうやだ…征矢ぎゅってして」
「は、」
「さっきもしてくれたじゃん」
「さっきは…その…」
「じゃあ私からする」
ぎゅう
「なっ、」
「征矢…」
「ん(まさか、こ、こここ告白、とか…)」
「眠い」
「…なら寝てからこいよ」
「征矢に会いたかったんだもん」
「なっ(か、可愛いこと言うじゃねえか)」
「このまま寝ていい?」
「は、それはだめだ」
「なんでよー」
「…(俺が我慢できん)」
「ねーなんで?」
「うっせ」
「寝てやる」
「ばかやろ、起きろこら」
「おやすみ」
「寝るな」
「…」
「おいお前はのび太か!」
「…」
「おい、ほんとに寝たのかよ(めっちゃどきどきしてるんだけど!)」
「…」
「(き、キスとか…しても…?)」
「わっ」
「うわああああ!起きたあああああ」
「な、なにびっくりした!征矢顔近いよ」
「(どきどきのしすぎで)死ぬ…」
「え?死なないでよ!征矢どうしたの!?」
「いや…なんでもない」
「あーほんとに眠いから征矢ベッド借りるね」
「は」
「なに?エロ本でも隠してるの?」
「だからそんなの持ってねえって」
「わかってるって冗談冗談、征矢も一緒に寝る?」
「なっ」
「うっそー…おやすみ」
「…(俺かなり振り回されてる…てか何か大切なことを忘れてる気が)」