「柳姉さん!」
「ああ、小太郎か、お邪魔させてもらってるぞ」
「はい!柳姉さんならいつでも大歓迎です。」
「ああ、ありがとう」
「粗茶ですが」
「ああ、すまない」
「柳姉さん、今日は父さんに用事ですか?」
「ああ、ちょっとな、だが今出かけているらしい、出直そうかと思ったが奥さんがすぐ帰るから待っていて下さい、と言ったのでな、待たせてもらっている(目が輝いている)」
「そうなんですか!父さんにメールしてあげましょうか」
「いや、奥さんがメールをしている確率86%だ」
「うわ!すげぇ!さっき母さん携帯いじってました!」
「ああそうか(目の輝きが増した)」
「柳姉さん」
ずい
「なんだ」
「宿題教えて下さい」
「いいだろう」
「わーいわーい」
「ふ…そんなに喜ぶことか?」
「嬉しいんです」
「そうか(小太郎は可愛いな)」
「ここがわかんないんです」
「懐かしい感じの問題だな、よくテニス部で勉強会をしたものだ」
「そうなんですかー…誰が教える側だったんですか?」
「いや、みんな得意科目を教え苦手科目を教わっていた」
「へぇ、一番成績のよかった人は誰ですか?」
「さあ、わからないな、」
「柳姉さんだったりして」
「いや、柳生も結構勉強ができるからな」
「やぎゅ!が?あのやぎゅ!が?」
「ああ」
「信じられない」
「仁王もやらないだけで本当は結構頭がいいからな」
「泥棒なのに」
「泥棒じゃなくて詐欺師じゃなかったか?」
「泥棒でいいんです、詐欺師はなんか格好いいから」
「そうか(いいのか)」