「小太郎!」
「あ、お父さん、今愚痴を聞きにいこうかとしてたところです!」
「愚痴?ちょうどいい!」
「え?」
「お母さんが最近一緒に寝てくれないんだよ!」
「え」
「小太郎と寝て下さい、だって!」
「あー…」
「そりゃあ小太郎は俺の子供だから可愛いよ、可愛いけど母さんの方が何百倍も可愛いじゃないか!」
「まあ…」
「小太郎も俺なんかと寝たくないだろ?」
「え…いや」
「俺は小太郎より母さんと寝たい!」
「…」
「いや、小太郎も好きだけどね」
「はあ」
「小太郎だって母さんと寝たいだろ?……だっ、だめだぞ!母さんは俺のだからな!」
「はあ」
「あああもう母さんなんで寝てくれないのかなあ」
「はあ」
「あ!」
「?」
「そうか……わかったぞ」
「どうしたんですか」
「ツンデレだ」
「…」
「ツンデレだったんだね母さーん」
「……お父さん大丈夫かな」