「柳姉さん愚痴を聞きます！」
「ふぅ、小太郎か」
「はい！小太郎です！」
「ん、そうだな…愚痴か、あまりないが、敢えて言わせてもらうならば小太郎が俺を柳姉さんと呼ぶという設定がうまくいかせていないところが少し腹立たしいな、あとは台詞や出番が少なく、全員出演している設定のはずにも関わらず空気のような扱いなところもなんだか苛つくな」
「…貴重なご意見ですすみません」
「どうした小太郎、なぜお前が謝る」
「いや、そうしなければいけない気分で…」
「…」
「柳姉さん？」
「…」
「あれ？」
「…」
「どうしたんですか？」
「…」
「まさか寝てる？わけじゃなさそうだし…ハッ！…今までの柳姉さんの台詞の一番最初の一文字を繋げると…『ふんど』…憤怒！めちゃくちゃ怒っていらっしゃる！すみません柳姉さん！すみません！」
「しまった…寝ていた」
「えええ？まさかの？まさかの？」
「…」
「…え？柳姉さん？」
「…」
「まさか…本当に伝えたい言葉は憤怒ではなく…」
「…」
「ふ…ん…ど、し……ふんどし！？ふんどしだったんですね？」
「すまない寝不足でな…」
「ああ…そうですか」
「今日は早く寝たいんだ」
「あ、すみません」
「だからもう行ってもいいか？」
「はい」
「よい夢を！」
「はい！…ってあれ？ふんどし、す、き、だ…よ……ふんどしが好きなんですか柳姉さん！？柳姉さーん！」