「はあ…」
「よ、小太郎」
「……はあ…」
「ちらっと見たなら挨拶返しんしゃい…寂しか」
「ごめん、こんにちは」
「で、今回はなんじゃ?」
「さぼさぼが…」
「さ、さぼさぼ?」
「俺のさぼさぼがあ…っ」
「な、泣くな泣くなあとさぼさぼってなんじゃ?」
「サボテンのさぼさぼ」
「サボテンか(ネーミングセンス…)」
「俺のさぼさぼがあ…っ」
「で、その、サボテンがどうしたんじゃ」
「さぼさぼって言ってくれるかな」
「ああ、さぼさぼがどうしたんじゃ?(めんど)」
「さぼさぼが、枯れかけてるんだ」
「サボテンが!?」
「さぼさぼ!!!」
「ああ…さぼさぼが、サボテン枯らすなんて小太郎も不器用じゃのぅ」
「でも、もう一つのてんこは無事だよ」
「同じ育て方か?(てんこ…)」
「うん、水をやる日も日に当てる時間も同じ」
「うーん」
「あ、でも違うことがひとつ。」
「なんじゃ?」
「さぼさぼには毎日泥棒とやぎゅ!の悪口言ってて、てんこには丸井さんや柳姉さんのいいとこを言ってた」
「ちょ!待ちんしゃい悪口って!」
「え。だからもう泥棒はもう本当に泥棒して捕まればいいよね?とか」
「ブンちゃん達のいいことは?」
「ブン太さんはなんであんなに格好いいんだろうね?とか」
「ひどいナリ」
「は」
「俺だって昔も今も格好いいって言われてるナリ」
「でも泥棒だろ?」
「泥棒なんかしたことないナリ」
「え。うっそ!」
「え。小太郎ほんとに泥棒したと思ってたんか?」
「え。違うの?」
「違うよー」
「喋り方」
「あ…違うナリ」
「へぇ、違ったんだ」
「疑ってる感じの目!やめんしゃい!」
「泥棒…ひとつ言っておくよ」
「ん」
「万引きは犯罪だ!!!」
「知ってるナリ!!!あとさぼさぼお大事に!」