「小太郎、俺は真剣なんだ」
「だ、だめですブン太さん」
「俺の目を見てくれ」
「でも…俺……」
「小太郎…好きなんだよ」
「だめ、ですよ…俺だって好き、ですけど」
「なら」
「無理、です」
「頼む!」
「やめて下さい、頭をあげて下さい」
「本当に好きなんだよ」
「お、俺だって大好きですよ!」
「なら小太郎…俺と…」
「はい」
「付き合ってくれるんだな!」
「はい!」
「よっしゃー!」
「あの…(き、気まずい)」
「あ、赤也さん」
「よう赤也」
「あの…二人はその…付き合うってその…」
「ああ、小太郎付き合ってくれるって言ったんだ」
「はい、付き合います」
「や、やっぱりその…小太郎も丸井先輩も好きなのか?」
「好きに決まってんだろぃ」
「僕も大好きです!」
「二人にそんな趣味があったなんて!」
「えー前から知ってるだろぃ」
「僕はあまり言ってないですけど僕にもそういう趣味がありますよ」
「そ、そうだったんスか…」
「あ、そうだ赤也もどうだ?」
「え!(丸井先輩二股!?)」
「あーいいですね!」
「え!俺そんな趣味ありませんよ!(小太郎いいの!?)」
「よし!赤也も巻き込むか!あとジャッカル」
「え!(ジャッカル先輩もそんな趣味が!?)」
「ジャッカルにおごらせましょうか」
「お!ナイス小太郎」
わしゃわしゃ
「えへへ」
「(おごらせ…デート費用とかをか?)」
「よし今から行くか、な!赤也」
「え!どこへ」
「だからさっきからずーっとケーキバイキングの話してるだろぃ」
「え?ケーキバイキングの話?」
「言ってませんでしたか?ブン太さんがケーキバイキング行きたいけど一人は嫌だから小太郎付き合えーって煩かったんですよ」
「え?付き合うって」
「ケーキバイキングに付き合うんです」
「え」
「よーし行くぜぃ、まずジャッカルに電話しよ」
「赤也さんは何食べます?」
「…チョコレートケーキ」
「そうですかー」
「あ?ジャッカル?付き合え」
『は?はあああああああ?つ、付き合うっておま…何言って』
「いいから付き合えよ小太郎も赤也もいるから」
『三股?そんなのだめだぞブン太!しかも小太郎って何才差があると思ってるんだ!』
「は?なにが三股?小太郎だっていいだろぃ」
「勘違いとは恐ろしいものだ…(ジャッカル先輩もお気の毒に)」
『小太郎はまだ子供だ!いいか!そんなのだめだ!』
「「?」」