あかんあかんあかん!
もうあかんなんでこいつ俺の部屋で寝てるん?
いや幼馴染みだからおかんが入れたんかな、そういやおかんめっちゃニヤニヤしてたな。
やば、こいつの寝顔見飽きたとか思ってたんやけどな、全然やわ。
あかんて、めっちゃ襲いたいんやけど。
あ、目が合った。


あ、ユウジ帰ってきたんやー
小さく手をふる、ユウジも小さく手をふりかえしてくれた。
ゆっくり起き上がる、ユウジは何か用かと聞いてきた。


何か用かと聞けば何も用はないよと笑う。
心臓がばくばくいう。
やばい、ほんまこいつ無防備すぎやって。
ちょっと寝癖がついてるとことかやばいほんまツボや。
寝癖ついとるで、そう言って頭をそっと撫でてやると気持ちよさそうに目を細める。
うわ、やばいってこれは。


寝癖がついてるらしい、時計を見れば随分寝ていたみたいだから仕方ないか。
ユウジ頭撫でるのうまいなーなんて言いながら笑うとユウジの手が止まった。

「ユウジ?」


やばい、やばいやばいやばい。
なにこいつなにこいつなにこいつ!
むっちゃ可愛い。


え、え?
ユウジに抱き締められてる?
うそや、ありえへん。
頭がまわらへん。


あかん、思わず抱き締めてしもた。

「ごめん」


「なんで謝るん?」

「い、嫌やろ、好きでもない男になんか抱き締められるん」

「そう言って、放さんくせに……ユウジやから、ええよ」
「え、それって」

「はよ気付け阿呆」

あかんもう泣きそうや、初恋やったんに。
もうだめや、こっからでて行きたい、涙が止まらん。


「ちょお、泣くなて、」

気付けって、まさかまさかほんまにこいつ俺んこと好きみたいやん。
まじで?俺も大好きなんやけどこれって今告白せなあかん感じ?こ、心の準備ができてへん。


「好きや、」

逃げたい。
ほんま逃げたい、けど、もう気持ちが止められへん。


「へ、」

素っ頓狂な声あげてしもた、格好悪。
こいつが頑張って告白してくれたんや、俺かて頑張るで。

「俺も好きや」


好き?
ユウジが私を好きやて?
ありえへんありえへんありえへん。

「う、うそやぁ」

泣き崩れてもうた。


「嘘やない、ほんまに好きや」

「証拠は」

初めてやったけど、あいつの頬を両手で挟んでキスしてやった。

「証拠や」


「ユ、ユウジ…めっちゃ好きや、もう離れへん!」

ぎゅうと私からも抱き付くとユウジはめっちゃ焦ってた。


「い、いい一旦離れよ、な?」

これ以上こいつとくっついてたら恥ずかしくて死んでしまうわ。


「いやや、おもっきし甘えたい」

「そっ、か」

こいつ俺を殺す気や。


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