ねえ、後ろから声をかけられたので、はいはいと振り返る、そこには緑川君がいて、ニッコニコしながらあのさ、あの、あの、と何回も吃っていた。 なに?そう言えば緑川君は俺ん家来ない?と言った。 「宇宙…?」 「いやいや、だからキャラ作ってたって言ったじゃん」 緑川君はへらへら笑った、あのことわざキャラは面白かったよ、そう言ってみんなのスポーツタオルを畳む。 「で、その」 「おい緑川」 あら鬼道さんも来た、私が笑うと緑川君はげ、と嫌そうな顔をした。 鬼道さんは緑川の家より俺とこのあとそこまで言って緑川君がちょっと待ってよ、と叫んだ。 鬼道さんはなんだ、と眉をしかめた。 私はみんなのスポーツタオルを畳み終わってドリンクを作りはじめる。 「ひどいじゃないか、俺が先に誘ってたのに!」 「そんなの関係ないだろう」 ふ、鬼道さんが笑って緑川君はひどいと叫んだ。 すると円堂君が走ってきた、あ、ドリンクちょっと薄めすぎた。 「おーい。今日俺と駄菓子屋に「まて円堂こいつは俺と」 あら豪炎寺君まできた、あ、ドリンクまた薄めすぎた。 みんながわいわい話してなんだか話がまとまったみたいだ。 みんなが私の方を見て深呼吸した、あら何か面白いことがはじまるのかしら。 私がニコリと笑うとみんなが一斉に話しだした。 「俺と俺ん家に」 「俺とそこまで」 「駄菓子屋!」 「妹の…ところへ」 そこまで言った瞬間私の携帯がなった、あ、ごめん、みんなに謝って携帯にでる。 「あ、飛鳥、うん、わかってる、行くよ」 みんなが、え、と言った。 私がけたけた笑いながらじゃあ切るね、と言う。 『待って』 「ん?」 『愛してる』 「ばか」 みんなの肩ががくりと落ちた、緑川君にいたっては泣いている、円堂君はえ?とキョロキョロしていた。 「じゃ、そういうことだから」 みんなに手を振って、私そうたーいと木野さんに叫べばはーいと元気な声が返ってきた。 ――――― 逆ハー土門オチ まさかの3期で土門が電話のみ! すみません… knリクエストありがとう! |