「接吻して」 それだけ言って目を瞑れば中在家くんの手が私の頬を挟んだ。どきり心臓が爆発しそうなくらい煩い、私は手をぎゅうと握り中在家くんの接吻を待った。 なかなか接吻してくれない中在家くんに私は早く、と言うと中在家くんは本当にいいのか、と言った。 「いいよ、中在家くんのこと、好きだもの」 「そうか」 そう言うと中在家くんの唇が私の唇に一瞬触れて、すぐに離れた。 なんだか名残惜しくてぼんやり中在家くんを見つめていると中在家くんがそんなに見つめるなと照れた。 その様子がなんだかおかしくてくすくす笑うと中在家くんははあと溜息をついた。 溜息をつかれても私の笑いは止まらなかった、くすくす、くすくすと笑っていると中在家くんは私の顎を持って口づけた。 「ん…」 今度はさっきより長い、私は苦しくなって中在家くんの胸を叩く、すると中在家くんの唇が離れた。 「笑ってごめんなさい」 そう言うと中在家くんは満足したように微笑んだ。 私もそれを見てニッコリ笑う、そして中在家くん、と声をかけようとしたら口を塞がれて、中在家くんに抱えられて近くの草むらに隠れるようにはいった。 「長次はどこだー」 「(七松くんだ)」 いけいけどんどんと言う声が聞こえる、私はくすりと笑って中在家くんに口を塞ぐのやめて、と小さな声で言うと中在家くんは手を退してくれた。 何故七松くんから逃げるのか中在家くんに聞けば中在家くんはまだ私といたいから、と言ってくれた、恥ずかしくて中在家くんにばか、と言えば中在家くんは優しく微笑んでいた。 中在家くんに抱えられたままだったので中在家くんに降ろして、と言えば中在家くんはああ、と言って降ろしてくれた。 降ろされてバランスを崩して中在家くんの腕を掴む、中在家くんもびっくりしたみたいでバランスを崩して倒れてしまった。 バッターン、大きな音がした。 「!…長次そこか!」 七松くんが草をかき分けて私達を見た、しかし今の私達はまるで中在家くんが私を押し倒しているような形だ。 七松くんはニッコリ笑った。 「お楽しみ中か!」 七松くんはそう言ってはははと笑った。 私はかあと顔が赤くなって口をぱくぱくすると七松くんがうんうん可愛い可愛いと私の頭をぺしぺし叩いた。 突然その手を中在家くんが掴んだ。 「なんだ長次嫉妬か」 また七松くんは笑った。 中在家くんがこくりと頷いたので私はびっくりして顔がまた赤くなった。 それをみた七松くんはニッコリ笑って悪いと謝った。 中在家くんは七松くんの手を離してこくりと頷いた。 「お楽しみ中なら仕方ない、私は行くよ」 そう言って七松くんはいけいけどんどーんと叫びながら走っていってしまった。 そんな七松くんの背中をぼんやりと見つめていたら中在家くんがぽんと頭の上に手を乗せてきた。 なんだか嬉しくて笑っていると中在家くんもなんだか嬉しそうに微笑んでいたので私はもっと幸せな気分になった。 ――――― だんだん書いてて意味がわかんなくなってきました 中在家くん好きなんだけどなあ |