※現パロっぽい



















学校の図書室で本を読んでいたら隣りいいか、と誰かが言ってきた、私ははいと答えた。
そして数十分後、本を読み終えて隣りを見ると私の好きな中在家くんが本を読んでいた。

「わっ」

ガタリと椅子が音をたてた、中在家くんも驚いたように私を見る、周りの人も私を見ているんだろうと思い周りを見回すと誰もいなかった。

「誰も…いない」
「最初から誰もいないぞ」

本をぱたんと閉じて中在家くんは言った、私は、混んでたから中在家くん私の隣りに来たんじゃ…なかった、んですか、と何故か同い年の中在家くんに敬語で話しかけた。

「違う」
「なんで」
「お前の隣りがいいからだ」

自惚れてもいいですか。とは聞けずに私は口をだらしなくあけて愛しい中在家くんを見つめた。
すると中在家くんは迷惑だったか、と席を立とうとするので待って、と思い切り腕を引っ張った。
すると中在家くんがバランスを崩して私の上に乗っかった。
まるで、中在家くんが私を押し倒しているみたいだ。
そう考えるとかあと顔が赤くなる。
中在家くんはそんな私を見てくすりと微笑んでそっと私の頬に手を伸ばした。

「中、在家く」
「好きだ」

す、と中在家くんの顔が近付いてくる、ぎゅうと服を掴むとぴたり、中在家くんが止まった。
何かあったのかと不思議に思っていると中在家くんは嫌か、と聞いてきた。
嫌なわけない、大好きな中在家くんにキスされるなんて、嬉しい。

「嫌じゃないよ」
「手、震えている」
「これは…」
「嫌ならしない」

そう言って中在家くんは私の頭を撫でた。
私は目から涙が零れていた、中在家くんはびっくりしたみたいで目を丸くして私を見つめた。

「そんなに……嫌だったか、悪い」
「違うの、私も、中在家くんの事好き、なの、キス、してほしいの」

それだけ言って俯くと中在家くんのごつごつした男らしい手が私の両頬を挟んだ。
何かと思えばそのまま上を向かされキス、された。
嬉しくて嬉しくて私はまた涙をぽろぽろ流した。

「嬉しい」

中在家くんは困ったように微笑んで私の涙をそって手で拭ってくれた。

――――――
これを現パロと言い張る子谷です
だって接吻じゃなくてキス表記だもん←
中在家先輩大好きです